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心身ともに健康で、常に前へ前へと進むことだけに固執するアメリカ人。国民がみんなそうな訳ない。強い合衆国、負けない合衆国、そんな言葉とは真逆の人間ばかり出てくる。悩んで迷って泣きながら、仕方なく立ち上がり歩きだす。なんだ歩きだすのだから結局強いんじゃないか、と勘違いしてしまうが、ほんのちょびっとヤル気を出した人間が、数えきれないほどたくさんいるから、強くみえている。「この世の果ての家」は多分、ボビーの心の中にしまってあった話だ。何とか数人のエピソードに変えて、そっとうちあけてくれた。僕たちは何でも完璧な訳じゃない、弱いんだ。でも僕は自分を受け入れて前に進むことを学んだ。なんだかんだ言って、悪い出来事が続いても立ち直るなんて、アメリカ人強いじゃんとも読後考えた。ウッドストック前後の音楽を聴くと、本棚から出す癖がついたもんだから、背表紙が筋だらけになった。
90年代に読んだ小説の中で三本の指に入る名作。毎年一度は読んでいるけれど、読み飽きることがない。二十代のひとは身勝手で繊細でナルシスティックなジョナサンの視点で読みはじめ、次第に感情移入してしまうかもしれない。三十代の女性はクレアの渇望が、母親になった女性にはゲイの息子を持つアリスのためらいが、その時々、自らの成長とともに理解できる、一緒に成長できる小説ともいえる。
二十代のひとは身勝手で繊細でナルシスティックなジョナサンの視点で読みはじめ、次第に感情移入してしまうかもしれない。三十代の女性はクレアの渇望が、母親になった女性にはゲイの息子を持つアリスのためらいが、その時々、自らの成長とともに理解できる、一緒に成長できる小説ともいえる。