15章それぞれが本1冊分の読み応えがある
Viaweb社を立ち上げた時の経験やルネサンス期イタリアの歴史を交えながら、ハッカーとはどういう人間か、プログラミング言語の進化、ベンチャー事業を成功させる方法を論じている。
話は大変具体的でわかり易いにもかかわらず、著者の洞察力には圧倒される。これを読むまでは、LISPなんてただへんてこりんな言語だと思っていたが、見方が変わった。
特に、“dynamic typing”対“static typing”についてはハッカーを科学者ではなく画家と対比して見せたことによって、少なくともアプリケーション寄りのプログラミング言語は、dynamic typingであるべきだということが良く分かった。
しかしながら、LISP言語のもうひとつの強力な機能であるmacroについては、この本を読んだだけではわからなかった。それでもLISPはプログラミング言語進化の本流に違いない。
各章が独立したエッセイなので読みやすい。