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The Namesakeの商品レビュー 珠玉の長編
ラヒリの前作『停電の夜に』は、短編集であるにもかかわらず、読後感は質の高い長編を読了した満足感でいっぱいになるものだった。 名前を呼ぶ
インドとアメリカの二つの大陸にまたがって物語られ、過ぎてゆく日常。主人公はゴーゴリと幼名されその名に執着していたにもかかわらず、思春期にはとにかくその名を嫌がり、改名(といっても元来用意されていた名だ)してしまうのだ。しかし「ゴーゴリ」という名にまつわるお話はエピソードの一つに過ぎず、インド式ホームパーティやアメリカのクリスマスの儀式の様子など様々な日常についての視点が、父だっだり母だったり、ゴーゴリだったり、恋人だったりする。万華鏡をゆっくり回してみるような感覚で物語にのめりこんだのだった。 ストーリーができ過ぎて、物足りなかった
この話に起承転結があるならば、「起」と「結」は面白く読み応えがあったが、「承・転」の部分は、作者はアメリカ人なのだと認識させられるアメリカによくある典型的な説明だったり、インド系移民を美化しすぎたり、全体的なスピードを落としてしまったように思う(息子がアイビーリーグ大学に行ったり、白人のみと交流があるとか)。期待値が高かったため、物足りない読後感だったが、母親の心情はよくあらわしていたと思う。 ゴーゴリ君の「冒険」に拍手!!
前作を読み、ジュンパ・ラヒリを「短編の名手」と評した私です。今回は長編だったわけですが、その短編の名手の長編は実に見事で、読み終えた後、作品に向け、作者に向け、そして作品の最後にまるで「自分探しの旅(冒険)」に第一歩を印すべくゴーゴリの本を開いたゴーゴリ君に拍手を贈りたくなってしまいました。 女性にぜひ読んでほしい
新聞の書評を読んで何となく手にした本ですが、それまでに読んだことのないタイプの作品でした。風景や人物の細かい描写、そしてゆるやかに、でも確実に動いている主人公の心情は、女性だから書けるものだと思います。女性として共感できることがたくさんありました。ドキドキハラハラの劇的な展開があるストーリーではありませんが、穏やかな満足感が得られます。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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