GO!GO! ニューヨーク
主人公がマンハッタンの地方検察庁の検事補ということで、物語の舞台はNYのあちらこちらに。
劇場や、美術館や、小さな画廊など実在の場所が登場。
なにより、主人公が「おいしいもの好き」の女性なので、
気軽なカフェから高級レストランまで、たっぷり紹介してくれます。もちろんストーリーも充実です。
主人公が真犯人に追われて逃げまどう(検事補なのになぜ?)シーンは、迫真!!
この本片手にニューヨークめぐり、おもしろそうですよ?
タイトルと本編の関連が判らない
果たして被害者のデニーズは聖女なのか悪女なのか、読み手としては全く判らないままに事件は終末を迎えてしまうところが、妙に現実的。周囲の視線だけから構築される人物はこんなものなのかもしれない。故に当初の単純なレイプ殺人は親族内の愛憎謀殺、仕事関係のトラブルと姿を変えて行き、疑惑は増える一方。収斂方向が物語の最後まで見えないのは流石というべきか。
シリーズを通してアレックスとマイク&マーサーのニューヨーク市警2人との他愛ない会話が救い。今回マーサーは危なく殉職となるところであったが、この重傷を負った時にアレックスが通報を頼んだ少年の対応がリアル。
禁煙を強行できても銃規制が出来ない銃社会でも、現実はこんなものなのかも知れない。本筋のレイプ殺人以外に敡ばめられた事件で、はからずも性犯罪判定の難しさが良くわかる。