艦隊アカデミー公式教科書としてはお粗末。
ピカード自信が私的記録として綴った形式を採用しているということで
興味があり購入した。
しかし各エピソードの解説の後に、強引にとってつけたような指導者の
条件が箇条書きで出て来るだけで、各章ごとの構成が浅く荒いように感じた。
エピソードの中の出来事を検証しつつ、それを指揮官の資質に照らし合わせ、
その結果をどのように評価しどう思ったかなど、ピカード自信の考えを
掘り下げてじっくり書かれたものを期待しただけにがっかりした。
全体としてはエピソードの解説がほとんどを占めており、エピソード
ガイド以上の価値を見出せない。
機械都市ボーグの文はひどかった。「私は」「ロキュータスは」という
ように人称がごちゃまぜになっていて、とても指揮官が書いた文章とは
思えないような稚拙さだ。著者自信がピカードになりきれていない。
冒頭の著者の言葉に「これらの資質は実際は私の研究から導き出したものだが、
ピカードが導き出したものと読者が考えても構わない」のようなことが
書かれている。
そう思うのであれば、最初から著者自信の言葉として、客観的立場で
書くべきだったのではないだろうか。
役にたたないようで役に立つ。
ピカードの目から見た、いろんな事件のエピソード(テレビシリーズ)が中心です。ピカードの講演+そこから得られる教訓というスタイルで、とにかく大まじめに士官としての条件を書いているので、実際に企業などで役に立つかと言えば、たしかに疑問です。たとえば、「宇宙船では、不条理なことでも制御すべし・・・」という教訓を、いくら「宇宙船」を会社と読み替えても、あんまり意味はありそうにもありません。ですが、逆にそこが、変に一般受けをねらっていなくて、いかにもアカデミー公式教科書といった趣で好ましいです。ただ、皆さんもご存じのように、スタートレックの世界というのは、きわめて理想的であり、人類が目指すべき一つの目標です。はたして、我々の社会は「内政不干渉」を実現しているでしょうか。人種差別もなく、男女差別もないスタートレックの世界。その世界における一流士官からのメッセージは、即戦力あるノウハウではありませんが、決して無意味ではなく、心に留め置くべきものです。
STNGを深く理解したいあなたにお勧め!
スタートレックをよく知らない人のためにということで、
注釈も非常に丁寧なところがまたいい。
実は1975年にスタートレックの新シリーズの
構想があったことなど、この本を読んで初めて
知ったことも多かった。 各エピソードの会話の中で、ピカード艦長自身が
どう感じていたのか詳細に語られており、
ストーリーをより深く理解するのに役立つと思う。
劇場公開時にネメシスをご覧になっていない方で、
これからDVDを見ようとされている方は、この
本の最初のほうだけでも読んでおくことを
お勧めする。そのほうがネメシスにおけるピカード
艦長の深い心理状態が理解でき、ストーリーを
堪能できるものと思う。
映画ギャラクシークエストではないが、人生の教訓に
したくなる1冊だ。