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僕が批評家になったわけ (ことばのために)の商品レビュー 風通し
「批評とは、本を一冊も読んでなくても、百冊読んだ相手とサシの勝負ができる、 他者をもたない「独学者」
難しい本である。 作者の言うとおり“批評というのも悪くないかもしれない”
“批評とは、本を一冊も読んでなくても、百冊読んだ相手とサシの勝負ができる、そういうゲームだ” 。この言葉は、著者が駆け出しの頃、柄谷行人の本の書評を書いた際の心持ちを思い起こし、あらためて言葉にしたものだ。この言葉は勇気と希望を与えてくれる。「あんなこと書いちゃって良かったんだろうか」という悶々とした夜を過ごした後の開き直りの言葉であるってところが大事なんだと思う。著者は決して“本を百冊読むこと”に意味が無いなんてことは言ってはいない。重要なのは本を百冊読まずとも、その時感じたことを書けってことだ。 おにぎりではなく、おむすびなのだ
2005年上半期のマストバイ&ベストバイ。「批評」「評論」を今を生きる人の目線、立脚点、皮膚感覚、呼吸で語っている。彼の、これまでの硬質なテーマ設定になじめなかった人も、この書のリズムには乗ることができるのではないか。平明さ、ということを真っ正面からとらえて21世紀に踏み出した覚悟、潔さなどを感じた。「一階の視点を手放さないこと」での論考は秀逸。『ポッカリ空いた心の穴を少しずつ埋めてゆくんだ』(クレイン、2002年)から3年。そこでの「オンとオフ」で指摘していた、提案していた境地を、より自分のものとして消化吸収したレベルで今回論じることに成功している。 僕が批評家になったわけ
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