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ゲド戦記全6冊セットの商品レビュー 本当の「小説」
近年映像化されたものの、なかなか評判の芳しくなかった作品の原作です。それもそのはず、このお話は他の多くの「物語」とは違って、紛れもない「小説」なのです。因みに僕の定義では、「小説」とは言葉、即ち人間の新たな可能性に対する挑戦の記録ってところでしょうか。だから本当の「小説」は決して他の媒体では置換され得ないし、その逆も然りです。ル=グウィン氏の言葉に対する情熱と、ストーリーテラーとしての抜群の才能が出合ってできた、まさに奇跡的な「小説」、それがゲド戦記です。 第4巻「帰還」の衝撃
「指輪物語」、「ナルニア物語」と並ぶ三大ファンタジーのひとつとして有名ですが、最近アニメで映画化されたことにより初めて知った方も多いのではないかと思います。(私はアニメは未見ですが、映画化されたのは原作のほんの一部で、改変されてほとんど別の作品になっているようです。)原作は全6巻、アースシーという架空の多島海の世界を舞台に、一人の魔法使いの少年時代から晩年までを壮大なスケールで描いた物語です。魔法使いやファンタジーというと、それだけで敬遠する人もいるかもしれません。実際、私が初めて1〜3巻を20年以上も前に読んだときは、ただ魔法使いのおもしろい冒険物語というくらいの認識で、(すでに大学生だったので)もっと子供の頃に読んでいればよかったと思ったものでした。そしてその時点では、全3巻で物語は完結していた(はずだった)のですが、何と第3巻から18年後に、著者は第4巻「帰還」を書いたのです。これを読んだときの衝撃は忘れられません。ああ、第1巻から第3巻まではこれが書かれるためにあったのだと思いました。本の箱には小学6年、中学以上とありますが、「帰還」は内容が深すぎて、この年代ではとうてい読みこなせないと思います。たぶん彼らに感想を聞いたら「何だこれ、何で○○は何もしないの、、、つまらない」で終わりでしょう。今になって読み返すと、実は1〜3巻も深い読み方ができたのだとわかります。1〜3巻のテーマを一言でいうと、「自己」「外界」「生と死」、第4巻のテーマは一言でいえそうにありません。ただ「帰還」を読むにあたっての注意として、衝撃といってもいわゆるミステリーのどんでんがえしなどとは対極にあるので、1〜3巻の延長で読んでいくと、期待を裏切られることになります。(でも本当はそれこそが衝撃なのですが。)また、仮に1〜3巻を読まずにいきなり「帰還」から読んだとすると、先の子供と同様の感想しか持てないのではないかと思います。必ず1〜3巻を先に読んでからにしてください。全6巻の残り2冊は締めの第5巻と外伝という構成になっていて、「帰還」のあとは外伝から先に読んだ方がいいかもしれません。このシリーズは読む人によってそれぞれ好きな巻が異なるようで、そこがまたすばらしいと思います。私は実は第1巻が好きなのですが、このシリーズ全体を決定的に深くしたのはやはり、好き嫌いを超えたところの、第4巻「帰還」における物語の大転換に尽きるでしょう。 非現実的でありながら現実
ファンタジーですが、登場人物の心理描写が本当に現実的で感情移入しやすい 海外児童文学の最高峰!
今現在人気な魔法学校ファンタジーとは違い、児童文学という括りでは勿体無いほど緻密な世界観と深く心に響いてくる言葉達。 外伝を先に読んで欲しい
ファンタジーの決定版、自信を持ってお薦めできるシリーズです。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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