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ロミオとジューリエット (岩波文庫)の商品レビュー 超人間的な存在
シェイクスピアの悲劇には、超人間的な存在が実にしばしば登場する。『リチャード三世』に出てくる数々の亡霊、『ハムレット』に出てくる亡霊、『マクベス』の魔女、『ジュリアス・シーザー』に出てくる占い師などがそれである。 そして、この作品における、超人間的な存在は、ロレンス神父である。42時間仮死状態でいられる薬を持っているあたり、さながら魔法使いである。 さらに、どの悲劇でも、これらの超人間的な存在が、登場人物の運命を左右する。人間万能主義への懐疑? 平静の心
なんて馬鹿なことを。いくら何でも、ロミオのように、ここまで無分別で衝動的な行動を起こしてしまう人は現実にはいないといと思う。そうは思うが、自分も平静の心を常に思い起こさねばと考えさせられる物語であった。 ジュリエットとロザラインは従姉妹
これほど古典的で新鮮な恋愛物語は二度と出て来ないと思われます。シェイクスピアに最高の賛辞を送らずにはいられません。この戯曲中に登場はしないが気になる人物が一人います、ロミオがジュリエットに会う前に恋焦がれていたロザラインです。このロザラインについて素性を知る唯一の手がかりはジュリエットの父キュピレットが記した舞踏会の招待者リストに my fair niece Rosaline (我が麗しの姪ロザライン)と書いてあることです。なんと、ロザラインはジュリエットの従姉妹にあたるのです。当然、ロミオのモンタギュー家と対立関係にあるキュピレット家の一員です。また、ロミオが殺したティバルトとは義理の従兄妹関係である可能性は高いのですが、血の繋がった妹であった可能性もあるのです。ここまで考えるとシェイクスピアの術中に完全にはまってしまった感がありますが、ついでにもう少し。ロミオがロザラインに求愛していることはキュピレット家では知られていません。もし、ロザラインがロミオを嫌う性悪女だったら、彼女はロミオのことをキュピレット家じゅうに言いふらし、物笑いの種にしていることでしょう。こうなるとロミオの悪評はジュリエットの耳にも入るでしょうし、舞踡?会からも締め出されていたかもしれず、この恋愛も両家の和解も無かったでしょう。ロザラインは天使か、もしかしたら両家の不和のために自分の気持ちを胸に封印して本当はロミオのことを愛していたのではないでしょうか。これは単なる深読みのしすぎでしょうか、シェイクスピアはここまで計算していたのでしょうか。 これはうまい!!
私的に、様々な訳本が出ている中で、この本が一番「原文」に忠実で、変な意訳も少なく、馴染みやすいものでした。脚注もしっかりしているので、ロミオとジュリエットを映像ではなく、文章で読んでみたいという人には一番お薦めします。日英語の概念の違いから、「訳」というのはとても難しいのですが、この本はよく出来ていると思います。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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