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権利のための闘争 (岩波文庫)の商品レビュー タイトルに否定的印象を抱く感覚の持ち主にこそお勧めしたい!
権利の主張は徒に闘争を生むだけであって、逆に義務の意識を道徳的啓蒙で育成することが社会平和には大切であるという道徳偏向的な考えを抱いていた私にとって、本書を手にすることは禁忌を犯すような感覚がありました。 権利とはそもそも何か
権利は闘争によって得られるものであり、権利を侵害された場合は闘争することが人間の義務であるとまで言っています。たとえ経済的に損をしようと労力がかかろうと、人びとが闘争し続けていかなければ権利は守られないのだ、それは社会ひいては国家のためにも必要なのだ、ということです。権利感覚が鋭くない国民は、他国との関係においても常に損をしていくであろうからです。 なかなか言えない人。お勧めですよ。
権利を主張することが「義務」である,という説示は,多数派の日本人(特に支配層)にとっては嫌悪感の対象でしょうが,「正しい」と思ったことを言ってきて疎外感を味わっている少数派にとっては救済です(もちろん,権利の主張と倫理は不可分であり,ただのエゴの主張との分水嶺もきちんと説明されています)。私を含めた少数派の方にとって勇気付けられ,自己の信念に正当化根拠を与えてくれる,まことに面白い古典だと思います。 日本人に足りないもの。
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