大仕事
日本のゲノム研究第一人者によるヒトゲノム計画の中間報告です。
いかに,ゲノム情報が膨大で,その中のまだ中間しか分かっていないのに,経済や政治のために
「もうわかった」
と言われてきたのかが分かります。
科学の世界でも
「日本の発言力」
というのがビッグサイエンスではひしひしと重要なのだな
ということも分かります。「宝の山なのだけれども,見る人が見ないとごみと変わらない」ゲノムの世界の探検譚として非常に楽しくは読めますが,
ゲノムにまつわる倫理的側面に触れていないのは一般読者にとって不満な点になりうるでしょう。