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世界森林報告 (岩波新書)の商品レビュー 森に住む人々が訴えること
世に「鬼の霍乱」という言葉があるが、本書のプロローグは「森の攪乱」という小見出しから始まる。激変した地球環境を静かに憂える筆頭人のような著者の、押し殺した呻きが聞こえてくる。これまで40年間、90回余り世界の森を歩き、生態学的な調査をした報告なのだが、そこで身に沁みた言葉・願いを読み落とさないようにすべきであろう。 グリーツーリズムの実態
この本では大変興味深いのはのグリーツーリズムの事例が詳しく解説されていることである。著者も論じているが、一般的に途上国では画一的なリゾート開発が自然破壊を引き起こしている。加えてグローバリゼーションの進展もあいまって完全な外貨依存の商業主義的な競争の発生し、多くの地域では破壊された環境のみが残るという事態が生じている。この状況を打開できるのがグリーンツーリズムである。グリーンツーリズムは生物多様性を維持しつつ、その重要性を広く認知させることが可能で自然保護を進める良い契機となりうるものである。実際の事例を通じて理解を深める点でこの本は大いに参考になる。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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