|
商品の情報
ルポ 改憲潮流 (岩波新書)の商品レビュー 背景をつづった良書
改憲を論じる上ではいろいろな切り口がある。すごくざっくり言うと、九条は平和精神から死守しなければならない、という精神論(森達也とか)と、アメリカ主導の国際社会で責任を全うせねばならない、という現実論(自民党改憲派ほか)がせめぎあっている。本書は、そういう泥沼になりかねない論点から一歩離れ、監視社会の成立(ビラを撒いただけで逮捕)、ジャーナリズムの機能停止(監視社会を煽るのみ)、無責任極まりない日本の政治状況(二世議員が多いせいか政治家が当事者意識を欠いている)などの背景を丹念に拾ってつづっているところが優れている。 改憲の意味
自民党は集団的自衛権の行使にこだわっており、これはアメリカ兵の尖兵として戦争に行くということです。とてもわかりやく書かれていて好感が持てました。関岡さん「アメリカの日本改造計画」や植草一秀さん「知られざる真実」を読めば、なぜ改憲したいのか政治家の意図がはっきりわかると思います。 マスコミの報道で見えないものが
私はかつて憲法の勉強をしていたことがあり、国の権力の行き過ぎに歯止めをかける憲法の機能については理解していますが、それだけに今の社会現象について道徳などに関する教育が足りない、自由ばかりを重んじる憲法が悪い、という政治家に「そうだよね」と言ってしまいそうになる風潮は大変怖いと思っています。この本の中では、改憲への流れに載ってしまっていく現在までの日本の社会の歩みが載っています。メディアの中でも読売・朝日の2大新聞が憲法に対してどんな扱いを考え、社内でどんな議論をしてきてどんな苦悩を抱えているのか、また一筋縄では行かない政治の世界の動きについては夢中になって読みました。 斉藤さん愚民を買い被り過ぎ。
本書を読んで「憲法」を真剣に考えようとおもう人間は果たしてどれくらいいるだろうか? 新聞記者・斎藤貴男の底力
斎藤はフジサンケイグループの経済記者出身で、記者としての底力を感じさせる好著だ。斎藤自身は、早々とフジサンケイグループに見切りをつけたが、斎藤が一目置いていたという先輩記者の著作「フジサンケイ帝国の内乱―企業ジャーナリズム現場からの蜂起」(松沢弘著。社会評論社)を読むと、その理由もよく分かる。しかし、斎藤は、グループに残って抵抗する道を選んだ松沢(元論説委員)のこの著について「一回り上の先輩に、有名な特ダネ記者がいた。松沢弘、通称・デカ松さん。残って戦うデカ松さんは立派だが、ホリエモンごときに弄ばれるアホな会社のために、ああ、もったいないと、改めて考えさせられてしまったことも否定できない。でも、ここまで来たら、思いっきり、徹底的にやってこそ、きっとデカ松さんらしいのだ。後輩の一人としても応援します」(週刊東洋経済05年7月30日号)と語っている。 本の最新売り上げランキング - トップ10
| |||||||||||||||||||||||||||||||||||||