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変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)

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変えてゆく勇気―「性同一性障害」の私から (岩波新書)の商品レビュー

5.0 読みやすい
この本を見つけたGID当事者の方で、
もし「自分には上川さんのように人前に立てる勇気などない。」とか
「こういうのは一部の勇気あるGID当事者だけができることだ」と思う人がいたら、
読んでみたら考えが変わるかもしれません。
上川さんも恐かったんだ、ということが良く分かる本でした。
また、政治に興味がある方も、面白く読めると思います。
5.0 より良い社会を作るための処方箋
前半は上川さんが「性同一性障害」としての自分とどう生きてきたかをわかりやすく述べ、後半では実際にこれまで声を上げて来なかった=存在しないものと見なされていた、さまざまなマイノリティが抱える問題の多様性についてわかりやすく語ってくれています。
訴えるものが多い本で、頷きながら読みました。

・自分の存在を大事なものとして認識すること
・声をあげる必要性
・自分の訴えを他者に伝えるための方法
(行政に自分の要望を伝える方法を含む)
・他者への寛容ないし多様性に対する積極性
・他者への想像力
など、若い人に気付いて欲しいさまざまな要素がつまった本です。
5.0 小さな勇気から大きな変化へ
第一章の性同一性障害者であることを表明して区議会議員に見事当選するまでのお話が、まず感動的でした。気負いなく、その当時の恐れと迷いの交差する心境がとても率直に語られていて、勇気なくしてはなしとげられなった著者の行動が痛いほど胸をうちます。

この本は単なる一個人の体験談ではなく、今まで読んだGID当事者の本の中では最も社会的な広がりをもつ、特筆すべき影響力を秘めた本だと思います。勇気とはどういうものか、小さな市民にも可能な勇気ある行動とは・・・すぐにも手の届くところにある、その勇気の本質が著者自身の議員活動を背景としてやさしく語られています。一般の人にもお勧めしたい本です。
5.0 勇気をもらいました!
とても読みやすく、とても元気が出る本です。
ゲイである自分も、自分を隠してまったく違う自分を演じて生きることを
求められてきましたから共感することが多かったです。
本から・・・”当事者が勇気をもって、力と知恵をふりしぼって声を上げなければ
いないことにされてしまう。それがこの社会の現実だ。
何もせずにあきらめて扉を閉ざすべきではない、誠意を込めて丁寧に言葉を
重ねれば寄り添って考えてくれる相手は少なくない・・・“
地方都市の松山で自分も小さな声を上げて頑張ってみていますが、同じ気持ちです。
第6章の「沈黙から発言へ」は、経験に即したノウハウが生き生きと書かれて
あり、行政や議員の方とも関わっていくことの多い自分にとってとても参考に
なるものでした。
上川あやさんがどのように自己肯定し、カミングアウトの作業を手順もって望ん
でいったか?など、とても実践的な情報が満載で読む多くの人たちを励まして
くれるでしょう。
性同一性障害を公表した上での区議会議員当選。
そして国を動かし性別の取り扱い変更が認められるようにまで。
10年前にこのような状況が想像できたでしょうか?
やはり行動していけば、夢は本当に実現していくのですね!!
自分たち同性愛者も切り開いていくぞ!!いけるぞ!と
励まされた一冊でした。
5.0 正しいと思ったことをやる勇気をもらった
本書は上川さんが政治家になるまでの道のりと、政治家になってやってきたことが書かれている。

性同一性障害者特例法も、内容は知っていても成立に至った過程はほとんど知らなかった。例えば「結婚していないこと」という要件は、同性婚を遠ざけるものなのではないかと苦々しく思ったりさえしていた。しかし本書を読んで、法案成立させるために上川さんがどのように頑張ったのか、法案をつぶすようなことだけにはならないようにとどんなに苦心したかがよくわかった。このようにして成立した特例法が、性的少数者全体にとっての一歩となったということも。

また、それ以外の少数者、外国人や一人親家庭、障害者にとっての「小さな声」を行政に届け、成果を上げてきているということも書かれている。

そして、声を行政に届けたかったらどうすればよいかということ。請願権についても全然わかっていなかった。学校の社会科では、政治は何をしているかは教えても、政治にどのように関わっていけばいいかは全く教えてくれてなかったんだと今になって気づいた。政治にどのように関わっていくかということこそが、自分の抱える問題をどのように解決していくかということに他ならないのだ。自分で解決する部分は自分で解決するが、残りを諦めるのかそれとも社会全体の問題として解決していくかは大きな違いだ。

社会科の教材として取り上げてくれるような先生はどこかにいないだろうか。

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