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笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)

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笑いと治癒力 (岩波現代文庫―社会)の商品レビュー

5.0 医師には行動指針を、患者には勇気を与える本
医学をはじめ、科学というものは実はあやふやでつかみ所がないものだ。
お医者さんは勇気があるなあ、と心の底では思っているわけだが、
一方で医学は揺るぎないものだというイメージ(勇気づけ・幻想)を
植え付け、患者を安心させる一方で、怒らせたり絶望させてきたのも
医師である。

始末が悪いのは、医学教科書の内容を知らず知らずのうちに絶対視し、
「難しい」症例の患者に、本当に苦しい・痛いのか?とか、わからない
治らない、といった否定的な言葉を簡単に口にする医師が多いことだ。

この本は患者の立場から書かれたものではあるが、自分を助けてくれた
医師への感謝の言葉に満ちている。とはいっても、その医師は、
何か魔法のような最先端の医術を駆使したわけではない。
現状の医学を絶対視して否定的な言葉を投げつけることなく、
患者を勇気づけ、支援しただけだ。
「医は仁術」ということばの本質がよくわかる本だと言えよう。

同時に、病に苦しむ患者を勇気づけてくれる本でもある。

音楽についての記述も多く、パブロ・カザルスやシュヴァイツァーも
登場する。読み物としても面白く、非常に優れた本。

ところで著者の主旨とは直接関係ないが、私がいちばん衝撃を受けたのは、
ハンセン氏病に関する記述だった。この病気にかかった人が手足を損なう
ことはよく知られているが、それは病を引き起こす病原菌が原因ではなく、
むしろ病気の「結果」だと言うことを、この本を読むまで知らなかった。
周囲にも聞いて回ったが、医師以外にはこの事実を知る人はいなかった。
かなり古い本であるし、この研究はさらに古そうなので、このようなことが
あまり知られていない背景には、かつての日本の隔離政策が影を落として
いるように思えてならない。
5.0 健康なうちに読んでおけ
不治に近い難病を自らの工夫で治した話と言ってしまえばそれまでだが、彼がそれを治すのに役に立つ身体に効く栄養素と、精神に効く栄養素を見つけ、実践した過程と結果には目を見張るものがある。
彼の治ろうとする努力も大事だが、周りの人達の理解、とりわけ、一見すると自分の治療を否定されているのではと思いがちな主治医が、積極的に肯定したことが大きかったのだと思う。
つまりこの本は、私達が病気になった時、担当の医師とどのように向き合えばよいか、又、医師は患者とどう向き合うべきかということが書かれている本なのだと思う。
本文最後の「聞かされる相手は、その言葉を信じ込んでしまうかもしれない、それが終わりの始めになるかもしれないのだから、と。」という言葉は、絶望の淵から戻ってきた人の言葉だから説得力がある。一方、医学、医術に携わる人達にとっては、心に刻み付けてほしい言葉だ。何故なら、医師もいつかは患者になる可能性があるからだ。
だから尚更、私達はこの本を健康なうちに読んでおいた方がいいと思う。
5.0 迷っているなら読んでほしい、斜め読みでも構わない。
「医者が飲むべきだと言うから薬を飲む」というような消極的態度ではなく、「自分の意志で決める」ことが必要だと気付かせてくれる本だ。

もし、ある薬や治療方法に対して不信を持っている人がいて、良くなるといわれている薬の効果を補って、強い意志に基づく行動予定があるなら、ぜひそちらを優先してほしい。
(だが例外のようなものは確かにある。ひどく重い症状で呼吸困難が起こったり全く動けなかったりするなら、ひとまずの対処として、医学的な対処をすることは必要だ。)

ビタミンCの大量摂取が良いとか悪いとか、そういう問題を書いているのではない。著者が本当に「医学的に」膠原病かどうかも、たぶん殆ど問題ではない。この本は治療方法を広めるために書かれた書物ではなく、消極な精神からの復帰を目指す、信念に基づく希望の書である。

えーとぐだぐだ書きますたが、ほんと目に止まったらぱらぱらとでも読んでみてくだしあ
図書館で借りてもいい。でも図書館行くのもきついかもしれんが…そしたら、できるなら、図書宅配サービスとかを最大限に利用してくれ…
買うがいい!と大声では言えないが…難病で一人暮らしだったりしたら現実問題、500円だって節約しがちだろう…自分もそうだ。
4.0 自分の病気は自分のもの
安保徹氏の著作「ガンは自分で治せる」に引用があったので手にとって見た。

笑いとビタミンCの大量投与で難病を克服した、という民間療法系の体験談だが、著者のノーマン・カズンズ氏が著名なジャーナリストであったことから、発表当時は大きな反響を巻き起こした。(初出は1979年)

笑うことがストレスを緩和し、免疫系のバランスを回復して、人体の自然治癒力を活性化させるという論旨で、細部のメカニズムは異なるものの、安保説の補強材料となっている。

実際にビタミンCの大量投与や笑いが膠原病に効くのかどうかは別にして、著者の病気に対する態度は大変参考になる。日本では「病気のことはお医者さんにまかせておけばよい」という態度が普遍的だが、著者の態度はどこまでも「自分の病気は自分のもの」である。

みずから治療法をしらべ、医者を「治療のパートナー」として、専門家としての意見を聞きながら、自分で治療方法を選択していく。もちろん、アメリカであっても、この手の「治療に口を出す」患者を快く受け入れてくれる医者ばかりではない。また、普通の患者なら、専門家を差し置いて治療に口を出すなど、恐れ多くてとてもできない。医療は高度に専門化された技術分野だから当然である。

しかし、ここが難しいところだが、ある治療法が「人間一般」に有効だとしても、「私というひとりの人間」に有効とは限らない。個々の人間には個々の事情があって、ひとりとして同じ個体はない。人間一般に効く、というのは確率論に過ぎないのである。医学も科学であるかぎり、確率論であることには変わりはない。

そういう意味で、病気の治療はある種の賭けを必ず含んでいる。著者の自分の病気に対する姿勢は、同じ賭けなら人に任せず自分で賭ける、ということに尽きる。その点に感銘を受けた。
5.0 笑いだけじゃないんです
この本のタイトルを見た人は、やっぱり笑いが病気には1番だよね。という勝手な解釈を抱きますが実はそうではないことを著者は述べています。笑っていれば病気が治るなんて無責任な発言はこの本にはありません。では病からの治療にもっとも必要なものはなんでしょう?この本に書いてあります。
ノーマンカズンズ氏は強直性脊椎炎という難病の自己免疫疾患にかかりましたが、これは自分の免疫が強くなりすぎた状態というよりも、免疫バランスを調節する様々な分子スイッチの誤動作によるもの(原因は先天的、後天的要因があるだろう)と僕は考えています。そもそも免疫の強化とは、単に抗体の濃度を高めるものではなく、免疫細胞の正常化とともに、このスイッチの誤動作を改善するものだと考えると、膠原病は治ってもおかしくないと言えると思います。カズンズ氏が行ったビタミンC大量(30000mgぐらい!!)静脈注射療法にも興味があるかたも是非よんでみてください。

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