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悪人の商品レビュー 人は、何を根拠に人を悪人と決めるのだろう?
なぜにこんなにも女性同士の会話特有の駆け引きを表現できるのだろう? その嫌らしさのリアルさは、林真理子女史に引けをとらないであろう。男性作家でここまで自然に、女性の心理描写を描ける人は珍しい。それは本書の枝葉の部分でしかないけれども、全体的に、これだけ「 」の多い作品でありながら、一つも不自然な「 」がないのが素晴らしい。だからこそぐいぐいと引き込まれる。さて、悪人とは、誰なのか? 罪を犯した人間だけが、わかりやすく裁かれる。それは当然のこと。自分自身を正当化するために、心を誤魔化し、他者を切り捨てて生き延びる人間は、裁きは受けずとも、正真正銘の悪人ではないのだろうか? 自戒を込めて・・・そんなことを考えさせられる小説だった。 本気の淋しさ
吉田修一の集大成のようだと思いました。今までの小説のいろんな要素がいい具合に盛り込まれています。 良かった
純文学系の作者なので、面白いか不安だったが、とても面白く読めた。事件自体は出会い系で知り合った男と女をめぐる話で、新聞の三面記事にのるような、小説としては、地味な話なのだが登場人物すべてが生々しく描かれているので非常にリアル感があった。ストーリーもこの後主人公の男はどうなっていくのかが気になり、ページの厚さも気にならずあっという間に読み終えてしまった。登場人物の中では、被害者の女性の父親がよく描けており、事件にかかわったある男に謝れと詰め寄ったシーンが印象に残った。 悪人はそばにいる。
知っている町が舞台の小説は何故か興味が深い。この作品も福岡、佐賀、長崎と青春を過ごした場所が随所に現れる。現実逃避、独り、嘘、いろんなところで悪人は存在している。事実・・この小説を面白いと思えた自分にも悪人なココロは存在している気がする。とにかく一気に読めた久々の小説。 そんなつもりではなかった。とです。
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