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二泊三日のレンタル猫(ブランケット・キャッツ)を軸にした7つのオムニバスです。風景やシチュエーション、会話の描写がすごく丁寧に描かれていて、すっと胸に響きました。 それぞれに人生の分岐点に立ちはだかった主人公7名(内猫1匹)が織り成す心温まるストーリーです。猫嫌いな人でも猫を飼いたくなることでしょう。
子供のできない夫婦、ガン、いじめ、フリーター、 老人介護、リストラなど 猫を借りに来る人々は今の日本で大きく問題視されているような 悩みをそれぞれに抱えています。 猫との数日間によって「気づき」や「発見」を得る人たち。 あくまで猫は脇役だけど、 猫という存在が家庭にプラスされることによって、 家族は自分たちに欠けているものに気づく。 レンタル猫ちゃんたちは借り主に 「自分だけの心のブランケット」を教えてくれるのです。 猫ちゃんたちの毛布に値するようなものを私も見つけたい。 それを知ってる人こそが強くなれるような気がします。
猫自身の描写よりも、 「はじめて猫に接する」人のとまどいや 期待、つい行きすぎてしまう気持ちの描写がすごく丁寧。 あー、自分も猫飼うまではこうだったなあと思う。 1話完結のおはなしなのだから仕方ないけれど ちょっとご都合よすぎ?な点が多いのが気になった。 よって星4つ。でも、すいすい読めて面白いです。
7つの短編。レンタルキャッツも7匹。そんな猫目線から見た、様々な家族模様と、その橋渡しになっているレンタルキャッツの存在があるため、文章がヒジョーに『丸い』です。『ゆるい感動』しかし、「猫でなくても話が成立するんじゃないのか?」とフト思う。極端に言えば突然扉を開けたら『河童』がいた。これでもストーリーはせいする。もし、若干ネタばれだが『猫の行く末』について、現実を見つめるのであれば、『ドリームボックス』という本の方がどれだけの感動と生き物から受ける『生とは』について考えさせられるかと。猫好きだけに、タイトルだけで買ってしまった。良くもあり、そうでなくもあり。
猫を借りる人は様々。 その理由も様々。 だけど、猫を借りることで、何かを変えようと 必死になっている。 夫婦や親子、 その絆を猫の姿を通して、我々に見せてくれている。 重松さんらしく、 重かったり、切なかったり、哀しかったり・・・。 どれも楽しい、と言うことができない短編集でしたが、 でも、みんな楽しいばかりの毎日を送っているわけではないし、 こういう弱さというか、脆さなんかを みんな抱えているわけで。 その中で 先に何か光を見つけられると 人生ってそれだけでまた違ってくるんだ、 なんてことを思い起こさせてくれますね。