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本書には、特に李氏朝鮮時代について、興味深い話がたくさん出てくる。 中国で、朱子学を奉じない清王朝が中国を統一したとき、朱子学派の王朝=明の後継者を自認して、清を攻めようとしたとか、 国王の母が亡くなったとき、国王の服喪期間を1年にするか3年にするかにつき、お互いに古の文献を引用しながら言い争い、ついには別派閥になってしまったとか、 仏教が厳しく弾圧され、僧侶が賤民扱いされていたとか(高麗時代に仏教が保護されていたことの反動らしい)、 朝鮮は、日本の隣国ではあるけれど、日本とは全く異なる歴史を歩んできたのだなあと感じさせる。 朝鮮半島の歴史は、隣国の歴史でありながら、意外と知られていない。 にもかかわらず、朝鮮半島の通史を取り扱った本は多くない。 その意味で、本書は、貴重な存在である。
朝鮮半島の歴史について一貫してかかれれた書籍はそれほど多くない。 どうしても、それぞれの王朝や、時代、もしくは特定のジャンルについてこだわる傾向の書籍が多いのだ。本書はそういったこだわりを捨てて、朝鮮半島丸ごとについて、簡潔にわかりやすく解説されている。 今までさまざまな朝鮮関連の書籍を読んでも理解できなかった、各時代における中国、日本、その他西洋社会との関係について、非常にわかりやすくまとまっており、やっと大まかな概要が理解できた。 よい本だと思います。
著者は、古い「在日」の歴史家で有名な人である。しかし、最新本は「新しい」。 読みやすく、手ごろ感がいい。イデオロギー「ゼロ」の「まっさら本」であることも、読む側に「身構え」を持たせなくていい。 初心者にもお勧めだろうし、何冊か「その手の本」は読んだけど、何だか頭の中でまとまっていないぞ、なんて人なんかにも「整理本」としてもいいかもしれない。 また「興味なんてないぞ」と思いつつも「半島」の歴史ぐらい「さらっと」知っておきたい人にもお勧めである。「さらっと」読めるでしょうから。