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早実vs.駒大苫小牧 (朝日新書)

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早実vs.駒大苫小牧 (朝日新書)の商品レビュー

4.0 あの熱闘が伝わってくる 
 2006年度、夏の甲子園決勝のこの一戦、わたしはちょうど海外旅行中で観ることができなかった。成田に戻って空港で結果を知った。引き分け再試合で驚いたことを覚えている。日本中は物凄く湧いていたのだろうと察しがつく。球史に残る名勝負だったのだろう。今、田中君は「楽天」へ、昨年度新人王を獲得した。斎藤君は早稲田大学(教育学部)に入学し、リーグ戦優勝に貢献した。ふたりとも活躍中で、その前途は洋々たるものである。本書は、その決勝戦の2試合の模様を、数々のエピソードを挟んで、ふたりのスポーツ記者がそれぞれの高校を取材して執筆されたものである。本書を読む限り、決勝戦初戦1−1で迎えたの11回表、駒大苫小牧の7番岡川君のスクイズをはずした斉藤投手の投球(外角低めのスライダー)[pp.94-97]と再試合の5回表、駒大苫小牧の攻撃、2死1,2塁で9番小川にカウント2−3から投げた斉藤投手のショートバウンドのスライダーで小川のバットが空を切ったところ(p.154)、この2場面が全てだったように思われる。いずれも、打者の心理を読んだ、斉藤投手と白川捕手のバッテリーの頭脳的プレーであった。それにしても再試合で、駒大苫小牧が9回表まで4−1のビハインド、ここで3番中沢君が2ランホームランで4−3まで追い上げ、最後は斉藤投手が田中将大君から三振を奪取して、早稲田実業の優勝だったわけで、本当に凄い試合だようだ。ちなみに、わたしは駒大苫小牧を応援していたが、それでも両校ナインの敢闘精神に拍手。
4.0 2006年夏−あの死闘を異なる媒体で振り返った時、新たな…
 昨年夏、2人の高校生が甲子園を湧かせた。“静”の斉藤佑樹と“動”の田中将大による壮絶な投手戦が、何と2日間にわたって炎天下の中で繰り広げられた。そして、最後は斉藤が田中から三振を奪う形で勝敗に決着を付けた。
 本書は、2人に関心を行きがちな読者に配慮しつつ、次の3つのプロセスを踏んでいる。

(1)両校が決勝で相対するまでの経緯
 早実は、OBのプレッシャーにもめげず、「選手の自主性を尊重し、自立心に基づいた考えを待つ」という自らの指導方針を貫いた和泉監督が印象に残った。一方、駒苫は卒業生の愚行からセンバツ辞退し、チームが崩壊状態から決勝に進出するまでのプロセスが印象に残った。

(2)壮絶な心理戦と引き分け再試合までの24時間
 斉藤のスクイズ外しと一体感が印象的な早実に対し、駒苫は思うようにいかないもどかしさとゲン担ぎが仇となり、どんよりとした心理状態のまま再試合に挑むことになった。この両者の差が、1点差になったのではないかと感じた。

(3)2試合の死闘
 拙文では表現できないレベルであり、あの試合に注目している人なら書かなくてもわかることなので、省略。

(中略)

 本書は、ドキュメントタッチで書かれている。構成も内容も素晴らしく、あの死闘を映像ではなく活字で振り返った時、読者は新たな発見を見い出し、野球というスポーツの奥深さを知るだろう。そして、読者は「江夏の21球」に代表されるように活字の素晴らしさを認識、ないしは再認識するだろう。
 しかし、ドキュメントタッチで書かれているため、当事者の視点から物事を捉える傾向が見受けられ、どうしても表面のみを捉えがちになっている。そのため、書き手に必要な異なる視点、並びに批判的視点が欠けているのではないかという疑問を抱いた。

 これはドキュメント全体に言えることであり、かねてから私が疑問を抱いている点である。そのため、良書ではあるが評価を★★★★とした。ただ、一読する価値はあることを付加しておく。
5.0 感動を再び・・・。
地元北海道の駒大苫小牧ということで手に取り読みました。
選手の努力の様子もさることながら、両チームの監督の言葉や苦悩の様子・・・。
まるでドキュメンタリー映画でも見ているかのようでした。
素晴らしいの一言です。感動しました。
著者のお一人、木村修一さんが12月30日にお亡くなりになりました。
高校野球を心から愛した方だからこそ、こんな素晴らしい本を書けたのだと思います。
心よりお悔み申し上げます。
そして感動をありがとうございました。
4.0 とにかくオススメします
私はとくに熱烈な甲子園ファンではないのですが、ことしは早実が話題になったし、なんとはなしに購入しました
が、想像以上に楽しませてもらいました。甲子園通になった気分です

この本は、甲子園を今まであまり見たことのない人に特に読んでもらいたいとおもいます
記者達の細かい取材が手に取るように分かります

5.0 決勝戦をもう一度見たくなりました
2006年の夏の高校野球の2日間にわたる決勝戦の様子を中心に対戦した両校についてよく取材されていると感じました。
両方の立場から書かれており、どちらに偏ることもなく読み進めることができました。
歴史に残る決勝戦をもう一度味わってみたいという方にお勧めです。

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