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公明党vs.創価学会 (朝日新書53)

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公明党vs.創価学会 (朝日新書53)の商品レビュー

4.0 公明党と創価学会の対立という視点は面白い
 はて、公明党と創価学会は一心同体ではなかったか?この本によれば、この2つの団体は当初は一体であったが、学会と公明党の歴史を振り返り、現在ではそうではないと指摘している。

 当初は学会には参謀室制という制度があり、参謀室長もいたそうな。富士の裾野に1万人以上が集まり、閲兵式まで行ったと言うから、軍隊さながらである。当時は日蓮宗に日本人を帰依させ、国立戒壇を作ることを目的としており、その延長で政治活動が始まり、議員が当選していった。しかし、政党を設立することには第2代戸田会長は言及しなかったようだ。政党を成立させたのは、第3代会長に池田氏が就任してからだ。

 しかし、1970年を境に学会幹部が議員を兼務する形態に終止符が打たれ、政党とその支持団体に分かれた。さらに学会の意向を政党の立場から公明党が撤回させることもあり、学会と公明党は異体同心となり、少し距離が開いたと著者は言う。

 現在では、小選挙区制の元でキャスティングボートを握って自民党と連立している。昔の信仰厚い世代が引退したこともあり、学会と公明党の距離感はさらに開いていると指摘する。ただし、反面それは学会員の要望を満たすために公明党は独自色を打ち出す必要に迫られることになり、適度な緊張感をもたらしていると指摘している。

 創価学会の負の部分についても触れているが、本当はもっとあるんじゃないのか。
1.0 創価学会を認めるな。
創価学会を認めるな。日本人一億3000万人中1000万が創価と言われている
早い話が13人に1人やばくないか。
4.0 落ち着いた立ち位置からの考察
基本的に宗教、特に新興宗教には興味がないのであるが、宗教と政治という文脈では多くの場合ある種の生臭さをいつの時代もかもし出すようだ。
世界中の国に宗教があるように、日本にも多くの宗教が存在する。島田氏の今回の著作では、創価学会の生い立ち、そこから政治への係わり、さらに今後の流れを綴っている。現状での連立政権における公明党の存在が、ポスト名誉会長を考えた未来予想図でどのような展開を示すのか。
政治や宗教に興味の無い自分にとってもある意味日本の将来という点においては知っておいて損のない情報が書かれているのだと思う。
5.0 公明党と創価学会を俯瞰できる好著
長年、「公明党=創価学会」だと思っていましたので、逆説的なタイトルに惹かれ読み始めました。本書では、両者の決して一心同体とはいえない現在の複雑な関係が、その歴史的経緯とともによく表現されていて、概略を理解することができました。
また、公明党への洞察も秀逸。政権につくために保守と革新の狭間で揺れた過去、自民党と政策が違うからこそ存在感が高まるという連立政権での(政界での)位置づけなど、この政党の特徴(性格)を見事に言い当てているように思います(もちろん異論もあるでしょうが、著者の見解も説得力をもった意見といえるでしょう)。
それにしても、90年代前半の一連の政治改革のなかで選挙制度が変わった(小選挙区制度の導入)ことで、たった200万人程度の学会員が国政に極めて大きな影響力をもつに至ったという指摘には驚きました。
公明党と創価学会の関係だけでなく、現在の連立政権の性格についてもざっくり大掴みで学べる好著です。
4.0 創価学会と公明党の相関史がよくわかる
創価学会に関心があって、関連著作を多く読んでいるが、学会関連の公刊物というと、礼賛か、腫れ物に触るような報道か、週刊誌のように叩けばいいみたいなののどれかで、的確に分析するものはまだまだ少ない。前著「創価学会」で、そうした数少ない客観的かつ中立的視点を提示した著者が、今回は公明党と創価学会との関係史を記した。

公明党と学会というと、傍から見ると一心同体にしか見えないが、本書によると両者の関係は、夫婦のような「異体同心」であり、今は「異体異心」に変化しつつあるといい、その関係史を公明党創立のいきさつから今に至るまで追った。朝日新聞や聖教新聞などの1次資料から池田氏ら学会、公明党幹部の言葉を多数引用しているほか、複数の現職公明党議員に直接インタビューを行っていて信頼性は高い。また、客観的といっても、批判すべきは批判している。

自らの学会論、公明党論についての言及は終章にわずかにあるのみだが、深く考えるものが多かった。なぜ、民主党ではなく自民党と組む方が公明党にとって利益があるのかを解説した節や、現実化する「ポスト池田」の学会について、「集票力は落ちるが、人的ネットワークがあり、組織が瓦解することはない」と予測した節は納得した。一方で、「学会は反エリート主義、共産党はエリート主義」という指摘は、必ずしも当たらないとも感じる。池田氏は口ではエリートをののしるが、実際には学会幹部、国会議員は一流大卒、創価大卒のエリートだらけだし、逆に共産党は市田書記長のほか、たたき上げ運動家出身の大幹部は多い。

表題となっている両者の「異体異心」の構造を、もっと深く論考してほしかったという思いはあるが、公明党と創価学会の相関史として、本書は秀作。

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