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わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)

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わたしのいもうと (新編・絵本平和のために)の商品レビュー

1.0 情動に訴えるだけでイジメは解決するのだろうか
一読、釈然としないものを感じた。
(1)イジメられた→心を閉ざして引きこもった→亡くなった、とリアリティに欠けた紋切り調のストーリーは「イジメは悲惨だからやめましょう」という紋切り型の感想しか引き出せないのではないか。ひねくれているようで申し訳ないが、妹がどのように亡くなったのかもわからなければ「そもそもイジメと妹の死には直接の因果関係があるのか?」などと私は考えてしまうのだ。
(2)『イジメられている者が次の瞬間にはイジメる側に回っている』という加害者被害者逆転がイジメにはよく見られる。閉塞した集団内で加害者・傍観者・被害者が共に傷を負っていくイジメの構造に対して「イジメは悲惨だからやめましょう」と語りかければ状況が好転するのだろうか。
(3)あとがきを読むと、差別→他民族への差別→戦争とあるが、戦争のアナロジーでイジメを捉える事が妥当なのか?唐突に「戦争」が出てくることに違和感を覚える。

 私が理解したのは、よくある「戦争は悲惨だからやめましょう」といった主張の仕方と「イジメは悲惨だからやめましょう」の主張の仕方はよく似ているということだ。私は戦争を肯定するものではないが、「悲惨だからやめよう」と主張しても戦争はなくならないではないか?情動に訴えるだけではなにも解決しないのではないか。なによりも逆方向に情動的なスローガンに対して無力だ。たとえば「敵に攻め込まれたら美しい郷里も愛しい家族も蹂躙されしまう。攻められる前に敵を攻めよ」だ。

 私には空想的平和主義=念仏のように平和を唱えれば戦争がなくなる=と同じような匂いがして気になる。イジメ問題にかこつけて別のものを刷り込んではいないか?それに、情動に訴えるだけで解決するほどイジメ問題は簡単ではないだろう。
5.0 真剣に問いかける本
毎年人権週間の時期に高学年に読んでいます。昨年はこの本と谷川俊太郎作「ともだち」をあわせて読みました。
母親が折り紙で鶴を折る場面で泣くのを我慢するのが大変です。
あとがきの部分も是非読んできかせたいです。
5.0 大切なこと
絵本ですが、内容は絵本では表しきれないほど 多くのことを含んでいます。
小学校高学年以上向けだと思います。
 私は教師なので特別活動の時間にこの本を読み、様々な意見を子ども達に
出し合ってもらいました。子ども達は真剣に受け止め、学級の雰囲気が良くなった
ように思います。「いじめはなくならない。」とあきらめるのではなく、
できることをできる所から、いじめている子もいじめられている子も
大きな問題を抱えていることが少なくないので、周りが暖かく見守る姿勢を作ることが
とても大切だと教師生活の中でつくづく感じます。そのためにも、無視しない
痛みを理解しやすいこの本はお薦めです。
5.0 大人にも勧めたい1冊です
転校したての私の妹は、言葉が違うというだけでいじめられて。閉じこもりひっそりと逝きました。たくさんの千羽鶴に囲まれて。

子どもの何気なさに隠された残酷さ。そして、家族の苦悩。この1冊が教えてくれます。
5.0 いじめの残酷さ、痛みをこれほどまでに万人に伝えてくれる本は他にない
以前新聞か何かで偶然にこの本を知り、本屋で読んですぐに購入しました。もう本屋で読んでいる時から涙が出そうになったほどで、絵本とは思えないくらい重く、悲しい内容です。家で読んだ時には涙を抑えることができませんでした。私も中学生の時に1年近くいじめられた経験があり、「いもうと」と自分が重なって他人事とは思えませんでした。無視、仲間外れ、バイキン扱い、休み時間に紙くずを投げつけられる、イタズラの手紙が机に放り込まれる等…。私が女なのが幸いしたのか身体的暴力こそなかったものの、心を鋭いナイフで切り裂かれているような毎日で、学校は私にとって地獄でしかありませんでした。本気で自殺を考え、遺書を書こうとしたり自殺の場所の下見をしたこともあります。幸い、色々な支えに助けられてなんとか乗り切りましたが、今でもあの痛みと辛さは決して忘れることができません。
この本が世に出てからかなりの年月が経っていますが、いじめ問題は改善されるどころかさらに手口が巧妙化し、残酷極まりないものになっているように思えてなりません。ぜひ全ての小中学生にこの本を読んでもらい、いじめが人を死に追いやるのに十分な残酷さを持っているということ、人間の心を壊し、人生を狂わせ、家族をも悲しみの底へ叩き落すということを分かってもらいたい。さらにこの本に書かれているとおり、「いじめた方はきれいさっぱり忘れ、罰を受けることもなく、何事なかったかのように人生を謳歌していく。いじめられた方はいつまでも忘れることができず、心に深い傷を負ったまま生きていくことを余儀なくされる」という残酷な事実があることも知ってもらいたい。「いもうと」の気持ちを読み取りながら読んでいけば、いじめがどれほど残酷なものであるかが嫌でも分かるはずです。一人でも多くの人にこの本を読んでもらい、いじめは決して許されないということが伝わってほしいです。

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