皆さんごめんなさい。なんの感動も受けませんでした
「聖なる予言」はその昔ベストセラーになった時に読みました。続いて本書は図書館で借りて読みました。で、やっぱり感動できませんでした。スピリチュアル・ファンタジー小説とでも申しましょうか。ま、早く先を読んでみたいとの面白みはあります。けれどもストーリーの根幹となる偶然の一致とはユングの共時性そのままだし、親子の関係構築のプロセスも、エネルギーの奪い合いもどこかの心理学書で読んだ記憶がある。良きグループとはカウンセリングのグループワークがそのまま当てはまるのです。つまり各予言に述べられていることは、私にとってまったく旧知のことばかり。著者はセラピストという職業で得た知識をつかって精神世界を描いたに過ぎないのです。
前作は読み進むにつれて付いていかれなくなり最終章におよんでは荒唐無稽、支離滅裂。苦笑する以外にございません。また次世紀つまり21世紀の社会はどうなるかの説明は噴飯ものですね。下手なこと言うくらいなら、みんな仏様になって衣・食・住など必要なくなるとでも言ったほうがマシです。それで「第十の予言」ではどんなことになるのか冷やかし半分で読んでみたものの、今回の評価で星が一つ減ったということで敢えてご説明はいたしません。
失礼ながらこうした精神世界の本にはまる人って、もっと広く各分野の本を読まれたほうが宜しいかと存じます。人文、社会、自然科学…。とりわけ心理学、カウンセリング関係の書物の知識があれば「第九~第十の予言」を丸ごと鵜呑みにして感動できるはずがありません。ま、好きずきですから人様がどんな本を読んで感動なさっても、それはそれで結構だと思いますけどね。