心に食い込む物語
今とは違う時代背景、「家」がまだまだ重い存在だった時代に播州に
生まれ、一生懸命考え、行動した柚喜の少女時代の物語。
従姉妹の結婚の場面から物語は始まります。嫁にいっても
母から女の子へと代々継がれて行く「女紋」。
柚喜自身の恋、同じ女紋を持つ女たちと、師範学校で出会った友人、
何人もの女の人生が播州平野の農村ののどかで時に厳しい状況と、彼女たちの周りの男たちと共に鮮やかに描き出されています。
やはり播州に生まれたわたしは祖母や母のことを思いながら
読みました。心に食い込んだほかの本にはない読み応えのある物語です。