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ミステリーとしての落ちはないが、主人公の思考や会話にリアリティがあって面白かった。 読者はこれが主人公の妄想なのか現実なのか分からなくなるだろう。主人公の考え方は一見身勝手で卑怯に思えるが、善良な普通の人間ならこんなもんでしょう。また少し大人びた小学6年の男の子ならこんな感じかなと思う。この物語の面白さは偽善的なヒューマニズムを排した現実感にある。
「葉桜の頃に君を想うこと」が結構面白く、 同じ作家ならばと、本屋にて購入。 しかし、つまらない、というより、 読んでいて腹が立つ。 文章自体も、構成にもイライラ。 もう、こんな本二度と読みたくない。
小学高学年の我が息子が連続誘拐殺人犯!?殺害に使用された証拠品が息子の部屋で発見し、親として真実を探っているのか、殺人犯を知りたくて探っているのか。色々な展開を考え、最終的に富樫家の 世界の終わりと始まりを表現している。作者の例えも上手く面白い。
2002年に出た単行本の文庫化。 非常に実験的なミステリであった。それを覚悟して読まないと、ひとによっては怒りだしてしまうかも知れない。実際、私も3回目の「実験」あたりでイライラしてきた。もっと前半を切りつめるべきなのではないか。こんなに厚い本にする必要があったのか、読み終わったいま、心底から疑問に思う。 結末も非常に実験的だ。しかし、小手先だけのラストシーンを用意するよりは、はるかにいいだろう。
9割は一気読みでした。 息子が誘拐、そして殺人を犯したのではないかと疑い始めてからの 父親の息子や家族、自分自身に対する葛藤は スピード感と臨場感があり、惹きこまれて行きます。 しかし、個人的には結末が気に入らない。 妙に綺麗にまとめようとした作者の意図も解らない。 きっと、そこに「あるいは始まり」が含まれているのだろうけど こういう類の小説にある「オチ」を求めている方が読むと ちょっとばかしガッカリすると思います。 しかし、小学6年生である息子の発言、行為は 大人びていながらも、現在の頭の良い小学生なら 言いかねないかもしれない発言だなと、何度も思いました。 冷酷故、それが少しゾッとしました。