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密林 (角川文庫)の商品レビュー ハラハラドキドキ
前半は密林―ジャングルでの出来事が面白く書かれていた。 過剰がない
昆虫採集家が主人公の沖縄を舞台にした密林アドベンチャー。少年の頃、夢中になって読んだファーブル昆虫記の興奮と、大アマゾン探検記のハラハラドキドキを期待して読み始めたのだけれど、いまひとつ気分が高揚しない。構成と文体に、いくばくかの美学的緊張は漂っている。が、自然であれ人物であれ、描写の密度、濃度のようなものが足りない。ところどころに挿入された言葉遊び、というか活字遊びにも必然性が感じられない。作品世界の内圧が高まって、思わず筆が迸ったかと納得させられるだけの過剰がない。財宝の在処を示す暗号解読の趣向は、うまく溶け込んでいたならばきっと作品の魅力を高めただろうが、かえってわずらわしくて興を殺ぐ。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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