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実録・外道の条件 (角川文庫)の商品レビュー 明るい超ネガティブ
どこでどう身につけたのか、見つけたのか。文体に一貫性のないめちゃくちゃな文章。見るもの聞くものすべてをネガティブにとらえる表現。だから最初は取っ付きにくいのだけれど、読んでいくうちに、面白くて、おかしくてバカ笑いを連発させられる。結局、マーチダ・コーは案外と小心者で、だからこそ、外面がいい常識人らしいんだが、その分、内面には、他人に対する軽蔑やうまくいかなかった物事に対する怨念が激しく渦巻いている。当の本人の前ではとても言えなかった軽蔑や、起きているときには口に出せなかった怨念を、自由に吐き出したようなところが面白い。 何ゆえかくも話が通じないのか
4つの短・中篇からなるこの作品は、これまでの町田作品と比べ、登場人物たちのぶっ飛び感・語り口の疾走感はいまひとつ押さえ気味だ。しかし、その分リアリティーを増すことに重きを置いたように感じられる。ていうか実体験を膨らまして書いたんだろうけど。 「紐育外道の小島」のラスト以外はノンフィクションであってもおかしくない。どんな業界でもありそうな話であり、誰もが似たような経験をもっているだろうが、それをユーモア溢れた作品に仕上げたところが町田康の持ち味である。 個人的にはボランティアに対する冷めた目線が面白い。常識をわきまえないボランティア達に対して怒りを覚え、ボランティアに対して怒っている自分を何と卑俗かと思おうとしたが、やっぱり思えなかったくだりは最高だ。 批判したくてもしにくい空気が感じられるものに対して「やっぱおかしいじゃん」って言えるのはパンクとお笑いだが、町田康は両方の要素を兼ね備えた小説家である。jah! うぅ、やばいっ!
マーチダ・コウファンの皆さんに謝らないと。私は今日まで彼を知らなかった。読んだことが無かったの。ごめんなさい。。。こんなに面白いなんて、反則すぎるっ。 いなさそうで…いるかも!
~相変わらずの町田節炸裂である。この人の独特なリズムとセンス・オブ・ヒューモアーは一体どこから来るのだろう?とうらやむほど面白い。字面の通り、抱腹絶倒してしまうほど。この本に出てくるギョーカイ人と同じ業界に身を置く者としては、「いるかぁ?こんな人?」と首をひねりながらも、読み進めていくうちあまりの精緻な描写ゆえ、「ああ~いるかも、こ~~んな阿呆な人たち」と思ってしまうのがこの本の面白さ。一文が異様に長い彼独特の文章や、文体には慣れるまで時間がかかる人もいるだろうが、慣れるとこのリズムこそ心地よく、離れられない魅力となる。町田康は、現代作家の中で抜群におもしろい作品を発表し続けている稀有な存在だと思う。~ 筆者の立つ場所
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