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彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15)

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彩雲国物語隣の百合は白 (角川ビーンズ文庫 46-15)の商品レビュー

5.0 黄尚書、失恋の謎がとけました
 かつて「その顔の隣で奥さんなんかやってられません」と好きな女性にこっぴどく振られたという黄尚書。しかも、こともあろうにその女性はその後黎深の奥さんになったという。あの、優しくて有能で男気のある黄尚書をふって、わがままで鬼畜で人でなしな唯我独尊男の嫁になるなんて、どんな女だ!と思っていたのですが、この短編でやっと謎が解けました。百合姫にはそんな事情があったんですね。それなら黄尚書には気の毒だけど仕方ないかも、と納得がいきました。
 この話は、ちょうど黎深や鳳珠、悠舜が国試を受けたときのものですが、上位3名の彼らは、試験だというのに緊張感ゼロ。おまけに試験だというのに、青春まっさかり(笑)。まっとうな受験生が見たら殺意を催しても不思議じゃないくらいです。本当にキャラが濃いですね。彼らに比べると、秀麗や劉輝、楸瑛、絳攸といった主役級の人たちが、ものすごく常識人に見えてくるから不思議です。最初は彼らも充分個性的に見えたのに…。頑張れ、主役!
 この作品は脇役がとにかくキワモノ揃いで面白いので、「悪夢の国試組」だけでなく、皇毅と晏樹、さらにはショウ太師の若かりし頃の話なども読んでみたいです。
4.0 思ってたより面白かった!!
 一巻から読んでいましたが、途中でついていけなくなり、やめていました。でも今回また読み始めてよかったなという感想です。
 本編同様、文章はやや稚拙……というか単純に読みにくい点が多いし、背景の描写が少なすぎてシーンが想像できないし、場面転換が多すぎて文章だけが先回りしているような感じがあります。……なんていうとダメなところばっかりみたいですが、ストーリーやキャラクターは抜群に面白い。
 特に百合姫のお話はかなり笑えたし、ドキドキしながら読みました。久しぶりに面白いライトノベルが読めたなという感じでした。ライトノベルらしい恋愛モノで、満足です。
 私は最初、こういう軽いノリに惹かれたんですね。本編ではまじめなので、違和感があるときが多いです。
 もともと彩雲国はライトノベルですから、文章だって軽くて当然なんですよね。若者言葉も慣れてくれば違和感ありません。ただやっぱり本編では政治を扱っているものですから、読者の目が少しだけ厳しくなるのかもしれませんね。
 政治闘争も面白いですけど、私はこういう軽くて楽しい彩雲国が読みたいです。っていう読者は多いんじゃないかな……。
 本編って意外と恋愛要素が少ないので、これから増えていけばいいなぁ。
 もうちょっと背景の描写が丁寧だとなお嬉しいんですが。
 キャラクターや世界観、ストーリーが魅力的なだけに期待も大きくなってしまいます。
 
 
4.0 面白かった
今回の外伝は今までの話で特に気に入っています!!

4.0 外伝ですが、抑えておきたい一冊!
あらららら、外伝の短編集でした。
秀麗が国試を受ける前の宮廷どたばた騒動。秀麗が(仕事を終えて)去ってしまった後の劉輝に両大将軍が武術試合の話を持ってくるのだが、優勝者への副賞は恋愛徹底指南で...「恋愛指南争奪戦!」、紅家三兄弟の秘密に迫る!邵可がどうして黒狼になったのか、黎深はどうしてあんなに兄が好きなのかが明かされる!?「お伽噺のはじまりは」、黎深と百合姫のなれそめの話。絳攸との出会いや悠舜、奇人との国試前後の様子など、黎深ファン必読の物語「地獄の沙汰も君次第」、帰宅した絳攸と百合姫のショートストーリー「幸せのカタチ」の4本です。

読んでみると、邵可と黎深兄弟がメインでしたね。なぜ、名門・紅一族の筆頭長子である邵可が裏の道を歩むことになったのか、そして、その後を行くことになった黎深は...というところで、外伝ではあるものの、是非抑えておきたい一冊です。次は本編だといいなぁ
3.0 私たちはそんなに強い人間ではない。
この外伝は、久々に彩雲国物語の味が良い具合に出ています。
なので、ほどよく気を和らげたい時にはもってこいですね。
そういう意味では特に黎深様の話がオススメです!

ではなぜ星三つかというと…

第一に文章が綺麗じゃない。いち読者が生意気ですが…正直、品がなく薄っぺらなように思えます。
雰囲気を出すためにくだけた表現やカタカナ表記を多用しているのかも知れませんが、正しい日本語、多様な表現を使いつつ作品の魅力を書き表わして欲しかったです。

第二に、内容。
各キャラの「強くありたい」という想いや「成長」は感じますが、あまりに何もかも上向きベクトルすぎて共感できません。

この本のなかには強い人間しかいません。
普通の人間には弱さ、劣等感、嫉妬などなど、負の感情あることが否定されているような気がしました。
(自分の落第を及第者のせいにするような受験者なら落ちてくれて嬉しい、という台詞など。)

確かに面白かったです。
でも、それだけ。
そしてそれは「本を読む」面白さではありませんでした。

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