「その手」のモノが分かる人へ
この作品の真価は最後まで読まなければ分からない。
こんなに切ない気持ちにさせてくれた小説は久しぶりだった。この作品を楽しめるであろう読者層はある程度限られるであろうから、
先にそれを述べておくこととしよう。
1、いわゆる「戦隊モノ」や「特撮モノ」が何のことか分かる。
2、昔、1で触れた「その手」のものにはまったことがある。
3、アマゾンやライダーマンを知っているくらいには「その手」のものの通だ。
4、変身ヒーローはいつの時代も王道だと思う。
5、「愛する人のために」というフレーズにジンと来る。
以上の5点のうち2つ以上当てはまればレジへGO!
何、条件が厳しいだって?それは仕方ないな、仕様だから(何
正直、ネタが濃いというかマニアックというか、方向性を誤ったというか、
分かる人でなければ楽しめないし、分かる人でなければ感動も無いだろう。
だがそこがポイントだ。この作品の真価はまさにそこにある。
ライトノベルの通常のターゲットである中高生層よりも、
むしろ「その手」のモノをある程度知っている10代後半から
「大人」になろうとしている(あるいはなった)人達向けの作品だろう。
ネタと展開はまさに王道。分かる人ならば下手をすると泣く。
というか私はちょっと涙腺が緩んだ。なんだこの切なさは。
感動したという人を見つけたらそれはまさに同志に違いない。
内容と読者層に偏りのある作品ではあるが、
読んで良かったと思わせるだけの地力がある作品だ。