商品の情報
地球を斬る

地球を斬る

この商品が欲しい!
この商品は Amazon.co.jp で購入することができます。このボタンをクリックすると、商品が Amazon.co.jp のカートに入ります。

地球を斬るの商品レビュー

4.0 どこまでが本当か
日刊経済誌『フジサンケイ ビジネスアイ』の連載コラムをまとめたもの。国際政治と経済、インテリジェンス(情報)と絡まる面白い話題を読者に提供するというのが課題。記事ごとのキーワードに解説をつけ、各稿の内容に対して検証を行っている。この点で国際政治に関心を持つビジネスマンにとってはよい読み物、マスコミ・商社・公務員を志望する大学生にとっては試験対策副読本、高校生にとっては政治経済や現代社会の生きた教材となったという点が売り。
2006年初頭から2007年3月までの約1年3ヶ月間の世界の政治的動向の分析やそれに伴う日本の対応、人物評などが盛り込まれている。しかし特定の国家を名指しで危険国家と非難したり、実名での人物批判も行っているためここでその内容について詳しく触れることはできない。
筆者がロシア外交専門の元外務官僚であった関係からロシア関係の記述が多いことや、国力からいっても日本のインテリジェンス能力は決して低くない、しかし外務省の組織的問題のゆえに潜在能力が発揮できないでいる、という主張は同人の他の著書と変わりがない。単に娯楽目的であればどの本にも同じことが書かれているのであえて手に取る必要も感じないかもしれない。著者の意図はインテリジェンス上の常識、法則を複数の著書で繰り返し訴えることでこれの定着を図ろうというところにあるのかもしれない。
なお諜報機関や秘密警察に対する以下のような記述は興味深い。
諜報機関は秘密裡にある人物を葬り去ることがある。しかし、そのような場合に目立つ場所や方法を選ばない。僻地で交通事故に見せかけるというやり方が一般的。
秘密警察はその国での女性スキャンダルなどのもみ消し(これももともとは組織の仕掛けた罠)などによって協力者として近づいてくる。そして最終的には機密情報の提供を求めてくる。しかし、自国の警察や所属機関等に報告すればそれ以上深追いはしてこない。報復のような無駄なことはしない。など。
このような外交の裏面を事実と捉えるかどうかは読者に委ねられている。またテロは一部狂信者によるものではなく、経済効果があるため根絶が難しい。テロに対する一番の対策は、テロによっても経済効果が得られないということを粘り強く示していくことであるとの記述も興味深い。
一部過激といってもいい発言もあるため、著者の主張内容に抵抗を感じる人はいるかもしれない。しかし文章は平易で、読み物としておもしろいことは言うまでもない。
5.0 国際情勢を学ぶきっかけに
この本は、『フジサンケイ ビジネスアイ』に週一回連載されたコラムを60回分掲載するとともに、各々の回の「キーワード解説」し、その後の「検証」が加筆されている。 第1回が2006年1月で、第60回が今年の3月だから、国際情勢がめまぐるしく変化していると言っても、「検証」部分がフォローしてくれている。

 筆者が7年8ヶ月もの間、ロシアにいたこともあり、ロシア切り口の話題が多い。 しかし、ロシアは、中国、北朝鮮とのパイプも太い。 アメリカとは冷戦後も大国同士、大人の付き合いをしている。 核保有し、国連の常任理事国。 各国にニラミも利く。 諜報能力も謀略能力も長けている。 日本との関係で言えば、北方領土問題を残している。 
 つまり、ロシアというバイアスで見ることで、結果的に今の国際情勢を見ていることになるのだ。 これも決して変な話でない。 なぜなら、我々は普段アメリカというバイアスが掛かっているのだから。

 そして、「あとがき - 「第三次世界大戦」のシナリオ」なる20ページの論文にて、北朝鮮情勢とイラン情勢の関わりあいを説いている。
 一見関係のないように見える北朝鮮情勢とイラン情勢も構造的に絡み合っている。アメリカは、北朝鮮からイランへの核技術の移転を阻止しなくては中東地域で「第三次世界大戦」の火蓋が切られることを懸念しているから、金正日政権と“取引”せざるを得ない。 逆に北朝鮮がアメリカとの“取引”に応じないなら、「第三次世界対戦」へのシナリオを潰すために、対北朝鮮戦争に踏み切る。
 国際情勢を知りたいけど、どこから手をつけたらいいの?と思っているビジネスパーソンにちょうどいい本だと思う。 
5.0 外交と国益 その行方
2006年1月から2007年3月にかけて60回にわたりフジサンケイビジネスアイに連載された文章。
国際情勢、特にアジア、ロシアの分析を通して日本の国益とは何かを佐藤さんが忌憚なく示してくれていると思う。佐藤さん自身はいつも右でもなく左でもなく、神は存在してもしなくても良いとの立ち位置から見る状況判断が非常にしっくり自分には思える。そこに外交家あるいは諜報家としての文法があるように思う。北朝鮮の問題はイランと密接に関連するし、英国でのロシア人スパイの殺害事件もメディア報道とは違う視点から考察する。
外交あるいは政治という文脈で動く国際情勢を的確に掴まないと一瞬にして国益などいうものはもちろん、国家という存在も消え去る現実を何気に指摘する。そして第三次世界戦の現実性も。
日本が何処に向かうかなどと言う小さな問題でない、まさに地球規模の外交が求められているのだろう。そう小市民は思うのである。
4.0 世界情勢、外交
数ページずつのコラムに、理解を助けてくれるキーワード解説が加えられており、論理的な文章で読みやすい。

テーマは世界情勢で、ロシア(旧ソ連)・中国・北朝鮮・中東・イスラエル等の国々との関係や現状について、
また領土問題やインテリジェンスといった外交について書かれている。

特に「ビジネスとしての自爆テロ」「上海総領事館員自殺事件」は興味深く読めた。
4.0 国際情勢の点と線
 本書は、複数の国際情勢が線で結ばれて互いに絡み合っていることを教えてくれる。また、著者の経験と知識をベースに、最近の国際情勢のトピックス(ロシア、北朝鮮、中国、中東、テロ、インテリジェンス)が報道とは異なる切り口で分析されており、読んでいて飽きない。

 著者は「国家は生き物」と述べているが、生き物である国家がプレーヤーになっている国際情勢も生き物であり、予測不可能な部分がある。しかし、著者は「歴史は繰り返す」として、1938年のミュンヘン会議(列強による対独宥和)の教訓を対北朝鮮政策に活かせと提言している。物事を見る際の歴史的な視点は重要である。

 なお、著者が麻生前外相等を評価しているのは分かったが、特定の外務官僚に対する批判は、著者の他の作品を読んでいる読者にとっては食傷気味である。

本の最新売り上げランキング - トップ10

1位 1Q84 BOOK 1
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
2位 1Q84 BOOK 2
おすすめ度: 価格: ¥ 1,890  通常2~5週間以内に発送
3位 ザ・トレーシー・メソッド DVD Book
おすすめ度: 価格: ¥ 2,850  通常2~4週間以内に発送
4位 天才は10歳までにつくられる―読み書き、計算、体操の「ヨコミネ式」で子供は輝く!
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  通常2~4週間以内に発送
5位 ゴーマニズム宣言SPECIAL天皇論
おすすめ度: 価格: ¥ 1,575  在庫あり。
6位 赤ちゃんの脳を育む本 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  一時的に在庫切れですが、商品が入荷次第配送します。配送予定日がわかり次第Eメールにてお知らせします。商品の代金は発送時に請求いたします。
7位 忌野清志郎 ロッキングオンジャパン特別号―1951-2009
おすすめ度: 価格: ¥ 1,050  在庫あり。
8位 2‾3才からの脳を育む本―おうちで出来るカリキュラム満載 (セレクトBOOKS)
おすすめ度: 価格: ¥ 1,365  通常4~8日以内に発送
9位 やめる力
おすすめ度: 価格: ¥ 1,260  在庫あり。
10位 ザ・十和子本
おすすめ度: 価格: ¥ 2,100  在庫あり。
こちらもおすすめです
佐藤優 国家を斬る
おすすめ度: 3.5
価格: ¥ 1,200
在庫あり。
国家と神とマルクス―「自由主義的保守主義者」かく語りき
おすすめ度: 5.0
価格: ¥ 1,680
通常6~9日以内に発送
国家の自縛
おすすめ度: 4.5
価格: ¥ 1,575
在庫あり。
国家情報戦略 (講談社+α新書)
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 840
在庫あり。
ナショナリズムという迷宮―ラスプーチンかく語りき
おすすめ度: 4.0
価格: ¥ 1,575
在庫あり。