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日本はなぜ敗れるのか―敗因21ヵ条 (角川oneテーマ21)の商品レビュー 今にも通じる敗因。
その21か条は、現代の日本に通ずるのか? 卓越している。
小松真一氏の「虜人日記」がなければ本書は書かれなかったと感じる。 昭和の戦争の鮮烈な記録、そして敗因から探る秀逸な日本人論。全日本人必読の書。
終戦の約30年後に発表され、それから約30年後に新書となった名著。陸軍にガソリン代わりのブタノール生産のための技術者として徴用されてフィリピンに渡り、そこで終戦を迎えた小松真一氏が戦場及び収容所での見聞を必死で記録して日本に持ち帰った、現地性・同時性・そして戦後の権威に迎合していない点で稀有の記録である虜人日記から多くを引用し、著者の体験も重ねつつ、戦争の敗因とそこから探る日本人論を展開する、全日本人必読の書だ。明確な意図も方法論も、従ってそれを実行する組織もなく、出たとこ勝負を繰り返すだけ。バシー海峡の危険性が判りつつ員数合わせのための兵員輸送が止まらなかったのがその典型。兵器の近代化や未熟な兵でも操れる技術を開発することもなく、古色蒼然とした武器しか与えない。そのくせ、ほとんどの上官に教養のかけらもなく、威張り散らし、弱い者いじめが横行する。食料も満足に準備できず、最後には戦友同士が殺しあってその肉を食べる。戦死者の多くは輸送船とともに沈んだ人と餓死者であった。妄動に突き動かされ、本心を語ろうとするものがあれば非国民扱いし、マスコミも虚偽の報道(南京での百人斬り等、軍の蛮行とされるものでもあり得ないものは虚報と断じる著者には信頼がおける)を平気で行う点では銃後の国民も同じであった。 座右の書たり得る名著
本書が取り上げる小松真一氏の虜人日記も、それに加える 極限状態における組織・倫理破壊の事実を抉る力作
軍属としてフィリピン戦線に巻き込まれた小松真一氏の経験(「捕人日記」)を、期せずして同じフィリピン戦線で辛酸を甞めた山本七平氏がご自身の経験も踏まえつつ解説・取り纏めた力作。現地性、同時性という資料の信憑性の要件を踏まえ、しかも淡々とした客観的な視点で日本軍という巨大組織の組織性が、「補給線寸断」→「飢え」といった要因だけそので倫理性が脆くもあっけなく崩壊し、個々の兵士、軍属が平時では考えられないような猟奇性、生き残るための自己中心性をむき出しにした戦闘動物に変身していく描写は、私のような安穏とした生活しか経験しかない多くの現代日本人にとって、「壮絶」といった感想しか出てこないように思う。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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