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★3の中。 著者の10(11)冊目にして表題作の長編『ドロテア』の第3巻。 2巻のラストでのドラテアの決意によって物語りが動き始めます。 まだまだ構成的には粗いのですが、それなりにドラマの迫力も出てきました。 特に魅せたいシーンやセリフを引き立てるために、もっとネームをシンプルにしてもいいかもしれませんね。 終盤6頁の演説シーンはなかなか良かったです。もっと大胆に15頁くらいかけて群集やキャラも対比的に描写したり『静』のイメージシーンや過去の回想シーンを盛り込んだりする手もアリだったでしょう。 一般でも何とかジャンルさえ合えば通用するレベルまで成長してきたCuvieですが、『面白い』と太鼓判を押すにはまだまだ時間がかかりそうです。 やっぱりまだまだファン限定でのお薦めしかできません。 幼少の頃、グリム童話の『不思議で容赦ない世界』に出逢ったことが『ドロテア』を描くいちばんの動機になっているということですが、グリム童話が真に残酷なのは『心情を直接的に描写せず、ただ事実だけをたたきつける』からだと思います。 ネームに頼りすぎず、もっと絵で魅せてくれれば雰囲気はますますアップするんじゃないかな。表情だけで伝えられる画力をもっともっと漫画として活かしてくれればと思ってます。
収録内容 第10話「主の剣」 第11話「誤算」 第12話「異教徒の長」 第13話「眩惑」 第14話「発露」 故郷である白の家を救う為、傭兵団で自ら「雷鎚の魔女」としての二つ名をとどろかすドロテア、大公との直談判で故郷を助けるよう説得したのだが、その結果は彼女の思いもしない結果に・・・ 中世ヨーロッパで実際に同じような事が起きていたという事実に愕然としますね。 これからドロテアの宿敵となりそうなキャラクターも登場、そして味方の中の敵の存在と、ドロテアの苦難は激しさを増すばかりですね。 そしてドロテアを救いたいギュルクの苦労も・・・