これはおすすめできません
本書はアーサーと禁じられた王国との二冊のうちの一冊であり両方を通したコメントをしたい。
かわいい絵に騙されて、お金を出して買ったことを後悔した。ファンタジー流行りで、書店で並べられるものの中にも玉石混淆の中、がっかりさせられるものが非常に多い。この作品がある程度の優しさに溢れる中、日本語版は1つの夢物語を伝え損なってしまった。 この本は、2冊目を買えばはっきりするのであるが、女の子にとってファンタジーとなり得ない。この「翻訳」によれば、第一王位継承者である王女は、継承後「王妃」となるのであって、「女王」となるのではない。そういう承継の設定が著者の意図するところであるとしても、今時こんな設定はないと思う。立身出世側に配慮するとしても、即位後の国王夫妻は「王と女王」にしてほしかったところだ。この翻訳者は女性風の名前だが、何も感じなかったのであろうか?
他にも、帝国皇帝を認めていない国王が、自国で臣下に自分を「殿下」と呼ばせるわ、未婚の王女が自分を皇太子妃と呼ばせるわ、辞書的に説明は付いても違和感のある和訳の表記が妙に気になった。
原書は目を通していないが、少なくともこの翻訳本はなにかが変だ。愛すべき生き物や食べ物について等楽しい設定も多い中、違和感と不愉快な読後感だけが残った。
著者の意図ではないと信じたい。
※作品を楽しみたい方は、上記の部分についての墨塗りと言葉の変換を心の中で行うことをおすすめする。特に、小さな家族に対しては、問題箇所についての指摘と話し合いの機会を持ってみて欲しい。
どきどきハラハラ
久し振りにドキドキワクワクできる作品に出会えました。臨場感があり、個性豊かなキャラクター達の中に自分自身さえをも投影出来る余りの面白さに大の大人の私が睡眠時間も削って夢中になって読んでしまいました。又、翻訳もとても良く、リュックベッソン氏自体の言葉のサーカスパレードに更にページを捲る楽しみに拍車すらも掛かりました。とってもとてもユニークで忘れ難い場面で「とんぼの卵」と分からずに勧められるがままに主人公が食すシーン。「~ちょっと甘酸っぱい味がする。舌の上に乗せると綿菓子のようにすっと溶けた」これはリュック氏自らが味を確かめたのかどうなのかがとても気になり、また可笑しくもあり印象に根強く残った私の中のワンシーンでした。