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別冊図書館戦争 2 (2)

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別冊図書館戦争 2 (2)の商品レビュー

4.0 難儀なバディ達
『いいなぁ。あたしもそんなふうに幸せになりたいなぁ』
『なれるよ、柴崎は。絶対。意地さえ張らなかったらさ』


…それにしても、柴崎はあんな状態まで追い詰められないと素直になれないのか、って作者は意地悪だなぁ。(笑)

さて、泣いても笑っても今度こそ本当の最終巻。

自分にも相手にも厳しかったため、遠回りせざるを得なかった二人。
若さ故にトンガって対立していた二人。
素直になれない二人。
間違った方向に利害が一致した二人…。

そんな難儀なバディ達のお話。ほとほと、人間関係の難しさを色々な面から思いしらされた。

でも、最後はハッピーエンド。後味さっぱり。

ただ、個人的に一番響いたのは、

『お前の言い分では一度過ちを犯した人間は二度と更正を許されんということになる。お前は自分が一生一度も過ちを犯さないと言い切れるのか』

『でもおしまい』

読んだ人なら分かると思うが、重いなぁ…。抜粋した台詞の出てくる箇所は前後してるけど、胸にズンとくる重さだ。

信頼を失うことは重い。しかし、やり直すことも許されないのか、と。

でも、最後はハッピーエンド。後味さっぱり。
…じゃなかったら、ちょっと辛かったな。
5.0 柴崎麻子の結末
〈図書館〉シリーズにおいて、柴崎というキャラは、ある意味、
われわれ読者の代表の役割を担っていたように思います。

本来なら、ヒロインである郁とは反目するような位置にいる彼女が、むしろ郁と堂上の
「おとぎ話」のような恋愛を陰に陽にサポートしているのは、その証左でしょう。

自分が「物語」には参入できないことは十分自覚しながらも、
「物語」への憧憬を捨て去ることはできない――。

彼女は、そんな現代人のセンシティブな心性を反映する人物なのです。


シリーズ本編において、周囲の超人的なエキスパートたちと肩を並べさせるため、伏線なしで
情報部候補生という設定が追加されたり、手塚と同僚以上恋人未満の関係となって彼と
彼の兄との調整役という、ある意味非常においしいポジションを獲得したりと、ぶっちゃけ
少々ご都合主義なのではと苦笑いしたものですが、一般人である彼女が「物語」と関わる
落としどころとしては、やむを得ない選択だったようにも思います。

しかし、本編での彼女は、依然一般的な恋愛の幸福からは距離のあるキャラのままでした。


本作では、そんな柴崎の、その後の恋愛が描かれています。

ストーカーという陰湿かつ卑劣な事件が扱われているのですが、プライドが高く、
素直になれない柴崎と、奥手な手塚を結びつけるには、それくらいの「劇薬」が
必要だったということなのでしょう。

なにより、クライマックスにおける柴崎の魂の叫びにはこちらも感無量。

なんだ、かわいいじゃん、柴崎。
そしておめでとう、晴れて「おとぎ話」のヒロインになれたね。

やっぱり「おとぎ話」はハッピーエンドじゃないと!




4.0 ついに柴崎&手塚が!
いきなり、まさかまさかの緒形さんの切ない恋の話からはじまります。
この意外性!!有川さん、やってくれますね〜。

今回はメインになるのが郁じゃなくて柴崎な分、前作ほどベタ甘じゃなく、ハチャメチャでもない。
郁&堂上のまだまだ甘い結婚生活も少しは描かれるものの、
あくまで柴崎と手塚が「素直になるまで」を描いています(ニヤリ)
普段は絶対人には見せないような柴崎のレアな女の子な一面や人間的な部分やっと見ることができてなんだか安心しました。
よかったね、柴崎(^_^)

ベタ甘を期待してる人には今作は物足りないかもしれません。
でも、今作ではあまり触れられない小牧&毬江ちゃんへのフォローも最後にきちんとあるし、
おさまるべきところにちゃんとおさまっています。
みんなに幸せになってほしい・・・・。
こんなに登場人物を身近に感じ、彼らの幸せを祈った作品は初めてです。
有川先生、ありがとうございました!
4.0 残された恋物語の決着は・・・?
正編からすると事後談になります。

冒頭、堂上夫妻の甘い新婚生活をベースに、緒方の隠された過去(?)の切ない恋愛物語が語られます。

後半は、「ストーカー問題」を取り上げ、その展開の中で、今までもやもやとしていた柴崎と手塚の間にも決着が付けられます。

従って、この作品は完全に「図書館戦争」の本論は物語のバックに下がり、ラブ・ストーリーになっています。
ただ、その中でも「ストーカー問題」に切り込み、その卑劣さをきちんと書き込んでいます。

個人的には、緒方の秘められた過去が語られ、その一人の女性への恋心が語られる「もしもタイムマシンがあったら」の部分が気に入りました。
5.0 これで終わりはもったいない
完結編。
気になるあの二人も落ち着くべきところに落ち着いた、という感じ。

別冊なので
図書を巡る良化隊との攻防は本編ほどないので
恋愛物として楽しむことが出来る1冊。
1ほどベタ甘ではないので
人前で読んでも大丈夫な1冊です。

前5章からなり
1は副隊長緒方の若かりし頃の恋物語。
2は堂上小牧の若かりし頃の物語。
3〜5が柴崎・手塚の恋物語。
柴崎・手塚に関しては図書館戦争の頃より
絶対にどうにかなるだろう、でもどうにもなって欲しくない、という
個人的な願いもあったけれども、
やはり、という展開で・・・・。

しかしこうならないと納得できないかなぁ〜とも思いつつ、
二人の気持ちを確かめる事件が
こういう事件だと、ちょっと後味悪くないですか?有川さん。
柴崎ファンとしては・・・。

緒方副隊長のエピソードを持って来られたのは意外。
てっきり小牧・毬江コンビか玄田隊長あたりの甘い話かと期待してましたが、
これはこれで切ない、しかし、今後の展開は甘い話になるんじゃないか、という
期待も大きい話でした。

あ、郁&篤の堂上夫妻も随所に相変わらず甘い関係を
魅せてくれてるのが何よりです。

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