悲しくも凛として・・
私は大正、昭和初期とはいからさんのような、ロマンチックなイメージを持ってこの本を読み始めた。しかも、母から代々伝えていく紋となればなおさらだ。が、しかし、その憧れはいい意味で、見事に裏切られた。こんなにも悲しく奥の深い話だったとは・・ この地方の女性は、嫁入り道具の一つ一つに女だけに代々伝わる紋を付けていたそうだ。結婚すれば、全ての所有権が旦那に移る中でこの紋の入った物だけは、堂々と自分の物だと主張できたそうだ。 同じ紋を持った女達のそれぞれの生き様。同じ紋を持ってしまったからなのか・・
この本は、話的に第3巻になる。この前に、「まろびだす川」「はしりぬける川」というのがあるが、この「あふれやまぬ川」は、時代が進み子供達の時代になり、だんだん!と今、私たちの時代に近ずくにつれ、親が言えなかった言葉や想いが言えるようになってくる。その変化もおもしろい。
この本は全ての世代の方々に読んでもらいたい。かつてこのように生きた女達いたことを知ってもらいたい。 なぜならばこの話は、実話なのだから・・