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りはめより100倍恐ろしい

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りはめより100倍恐ろしいの商品レビュー

4.0 どちらがより恐ろしい?
「何このタイトル?」と思いつつ購入。某雑誌に本書の感想が載っていたが、とにかく読後感が良くない、とのことだったので、どんなものかと興味があった。
…あー、確かに。後味悪いわ、これ。
だからといって、その点に不満はなかった。それはおそらく、「いじり」という重いテーマに対して文体がライトで、時々絶妙なギャグが混ぜられていたからだろう。著者は執筆時現役の高校生だったためか、会話文も主人公の思考の部分も“言葉”がそのへんにいる学生のノリで書かれてあって、やたらリアルなのだ。
そして、それよりもリアリティーで上をいくのが心理描写だ。あるよなあ、こういう感覚って。自分が窮地に立たされた時、そこから抜け出したいがために、咄嗟に窮地を他人になすりつけたくなる、という。愚かしくも、こういう感情は私含め誰にでもあるものだと思う。だからこそ、いつの時代も、本書に描かれてあるような光景はなくならないし、連鎖していくものだ。
本書における「いじり」とは、いじられている側にもいわゆる“コミック”が存在する事象である(その点において、著者は終始「いじめ」との差異を失わせることなく描けている)。あくまでも私の個人的見解だが、この場合、いじられた側も、「まだ相手にしてもらえている」という安堵があり、『恐ろし』くはないのではないかと思った。「いじめ」はその点、無視などの行為も含まれるのであって、存在そのものを否定されることにも発展するのだ。そっちのほうが、余程恐ろしいではないか。果たして本当に、『「いじり」は「いじめ」より100倍恐ろしい』のだろうか?唯一残った疑問。
3.0 「オヤジ国憲法でいこう!」を読め!
全員じゃないとは思うけど
いまどきの子ってこんなに大変なのか!
こんなに気を使って生きてたら疲れるだろうなぁ…

年代のギャップなのか、私の資質なのか
共感できる部分はほぼ皆無だったんだけど
とっても気の毒になるのと
腹立たしいのとで感情が揺すぶられたのは確か。
後味悪い、のにもう一回読み返してしまったよ。

衝撃度から言うと星5つ。
小説としての技能的な意味の完成度からいってマイナス1。
それと、やはり読んでいて幸せになれないから
こんなのおかしい!って思うから、さらにマイナス1。

この年代の子どもをもつ親は一読しておくのもいい。

この本に共感する若者(!?)は
ぜひしりあがり寿と祖父江慎の「オヤジ国憲法でいこう!」を読んで
もうちょっと人生を知ってほしいな。
3.0 これはいじめでは・・・・
ケータイで書かれた、ということもあるのか、
正直自分がよく知っている「書籍の文体」とひどく離れているように思いました。
これはこれでいいのかもしれないけど、
文章とかのうまさ、に関して、最初10ページくらいは
「この人、あんまり本読んでないんだろうな」と思わせるぐらい、
言葉の選びが雑な気がしました。

けれど、中盤からは一気に読ませる、読ませる。
結構文章としては稚拙なのに、ざわざわとしてくる
恐怖感は抑えられなかったので、
その人をひきつける能力としてはすばらしいと思います。

ただ、最後は「たぶんこうなるんだろうな」という
パターンのまま当てはまったし、
一人ひとりの人間をきちんと描ききっていないので、
あまり愛情を感じることができなかった。

それに、「頭丸刈り」はいじめだろう。
これはいじめだよ。
いじりの域を超えてる!
タイトルは秀逸だと思うけど、
「いじり」と「いじめ」の違いを
結局きちんと本全体としては伝え切れてないような気がしました。
3.0 青春残酷物語
文章はうまいしリズミカルでテンポもいい。
つまりとても達者な若手作家のデビューです。
たくさん登場人物がでるのですがそれぞれの描きかたもいい。
が、
人生を舐めているようなストーリーに読後感の悪い事!

中学時代に「いじめられっ子」だった男の子がそれではならじと
高校入学と同時に巻き返し作戦、楽しい高校生活を築くために
生贄作戦を展開していく物語です。

なるほどなあ、こういう生き方があるかと面白く読みはじめたのですが、
読み進むほどに「いじり」も「いじめ」もヒートアップしてむなしく
なっていきました。

作者の利発さが裏目にでて人をチェスの駒のように動かしているように
読み手(私)には感じられしまうのです。

のぶたをプロデュース系列の作品といえるでしょう。

達者な作家であるのは間違いないと思えます。だからこそもう少し
人間ひとりひとりに愛情をもってもらいたいと思います。

3.0 もちろん
言うまでもないけど、「現代の高校生」のみんながみんな、
こんな生活送ってるって訳じゃもちろんありませんから。

言うまでもないけどね。

この作品には欠点も、いろいろある。
でも、それをどういうテンションで乗り切るか(読み切るか)ってのに、
読者の器量が問われるんじゃないでしょうか?

「青春文学」のジャンルだからね。

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