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受命―Calling

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受命―Callingの商品レビュー

5.0 大変勉強になる一冊
近くて遠い国、北朝鮮。普段生活してる中で北朝鮮の情報はほとんど入ってきません、特に北朝鮮国民については謎に満ちています。しかし、これを読むと生活の悲惨さや、北朝鮮の外面とのギャップがとても理解できます。小説でありながらノンフィクションではないかと思わせる緻密な描写にひきつけられ、600ページほどある分厚い本で、普段あまり本の読まない方は敬遠したくなりそうですが、後半にないってくほど先が気になってサクサク読めちゃう内容になっているので、オススメです。

4.0 引き込まれる臨場感
医師が医療の問題と取組みながら、国際的な問題に取組むストリーの構成は、著者の独壇場であり、本書でもその構成は非常によく組み立てられ、一気に読ませる。
日本との朝鮮半島との関係を舞台にした小説は別にあるが、この本で取り上げられた問題は現在でも非常にホットな問題で、フィクションとしてやり過ごす事ができない部分が多々あり、その点でも非常に興味を持って読みすすめていった。
小説としての文章表現としてはやはり硬さがあり、人間関係の機微に触れた表現にもの足りない点を常に感じるが、その雄大なストリー構成で充分おぎなわれている。
1.0 評価は分かれると思うが・・・
日系ブラジル人産科医、日本人女性、韓国人女性の3人が、それぞれ異なる経緯と方法と目的で北朝鮮に入国する。旧知の彼らがかの国で密かに連絡を取りながら、各々ハラハラドキドキの「冒険旅行」が平行して進んでいく。勿論、硬派なテーマのこの作家らしく、北朝鮮の置かれた現状や問題点を背景に丹念に書き込まれた物語。登場人物たちも彼らなりに真摯であり、決して、物見遊山気分ではない。しかし・・・。前作『受精』の続編というか、連作というか。同じ登場人物で全く異なるテーマを扱っているのだが、前作で、彼ら3人が当事者だったのに対し、今作は謂わば傍観者。関わるのが彼らである必然性がわからない。あの国との距離感のビミョーな違いを持つ3国籍者の、かみ合わない価値観と会話が物語に入り込むことを阻害している。初めてこの作家を読む読者にはきっとよくできたエンタテイメントと感じると思うが、『三たびの海峡』や『逃亡』から入った読者には、違和感と物足りなさを感じるかもしれない。
5.0 久しぶりに満足できる一冊でした
私が買ってきて、母が先に読みました。 題名が良くない、ちょっと字が小さ過ぎる、でも 他に読む本が無くなったから読むことにしたなどなど、文句を言っていたのですが、何も言わずに読み続けているのを見て、聞いてみると、今では夢中になって読んでいると言いました。 その後、友達にも勧めて、何人もが図書館から借りて来て読んだそうです。 私も 題名にひっかかりを感じて、ためらっていましたが、読み始めました。 すると、いきなり 犬料理の話が出てきて、正直言って、この食事描写には、抵抗を感じましたが、そのまま 読み続けていくと、しっかり はまってしまったのです。 職場に持って行って、お昼休みにも読むほどでした。 北朝鮮、韓国、日本、ブラジル、ドイツ、中国、アメリカ、ロシア、中でも 北朝鮮に関して、ここまで 広く、深く掘り下げて書くには、かなりの時間と労力を要したと思います。 他の本と違い、主人公の年齢が、最後まで掴めなかったせいか、主人公に感情移入して、この本を好きになったとは言えませんが、優れた本の構成、様々な登場人物の個性や役割が十二分に生かされている点から、私は とても この本が気に入りました。 結末も良かったです。 まだまだ これからだが、希望という命を受けた新しい国が生まれたんだと思いました。 自信を持って、どなたにも お勧めできる本です。 是非 読んで下さい。
2.0 トンでも国家が舞台のトンでも小説
 お隣の国では「反日小説」という奴がそれなりの人気を持っているらしい。
 天皇や首相が暗殺されたり、皇太子妃が”正しい歴史認識に目覚め”たりするのだそうだ。

 それに倣ったわけではないのだろうが、似たような印象を受ける作品だ。
 言うなれば、「反北小説」か? 

 主人公の3人は著者の別作品「受精」の主人公格3人。
 日系ブラジル人の医師と、日本人女性と、韓国人女性。
 この3人が色々なルートで北朝鮮に入国し、ついには親愛なる首領様暗殺計画に参加する。

 ちなみに、「受精」できちんと決着しなかった問題がこちらで解決するわけではないので、そちらの期待はなさらぬように。
 韓国人女性は「受精」の最後で”ピピー”の”ピー”を”ピー”していたはずなのだが、それをどう解決したかすら語られないし。

 「受命」に話を戻すと、近くて遠い、現代の秘境ともいうべき北朝鮮の様子が異世界感たっぷりに描かれ、なかなか面白い。
 面白いのだが、主人公(狂言回し?)の選び方がおかしい所為で、ストーリーが出鱈目になっている感がある。
 医師はともかくとして、二人の女性には、北朝鮮に是非とも行かねばならない理由があるわけではないし、ましてや首領様暗殺に荷担するほどの恨みも損得もない。
 ここに説得力を持たせられなかった所為で、
「何となく北朝鮮に入った3人が、その場のノリで暗殺に荷担した」
ようになっている。
 「外国人の目」であの国を語りたかったのだろうが、物語の整合性を考えれば、在日の爺様と北朝鮮の老男女と軍人辺りを主人公にした方がよほどすっきりしただろうに。

 あと、著者は元々会話文の硬い人なのだが、今回は目立って酷かった。
 特に主人公の一人と在日朝鮮人会長の会話などは、言葉から話題の選び方までインタビュー原稿のようで、とてもリアルタイムに会話しているとは思えない。
 分かりやすい誤字や助詞の間違いも散見され、推敲の甘さが目立つ。

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