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エクサバイトの商品レビュー 意外性があまりなかった
膨大な情報を処理できる未来社会は、きっとこんな商売が始まるよね!なんていう設定は 復調!服部真澄
しばしの休養の後に刊行された、著者の『バカラ』(2002)、 記憶はきえる 記録はいきる?
額に装着した超小型カメラで人々が自らの日常を録画する様になった近未来を舞台に、有名無名の人々が残すそれら大量の生涯映像を基に精緻な世界史を編み上げよう、というプロジェクトに渦巻く陰謀を描いたSF作。人間にとって「記憶」の中の真実と「記録」に残る事実のどちらに意味があるのか、問いかけるテーマは意外に深い。 あっさりしすぎでもったいない
超小型化された電子機器を体内に埋め込み、自分が見たもの聞いたものすべてを記録する、というのは良くある話ではあるが、アイデアとしては面白い。しかしこの本はそのアイデアを活かしきれておらず、話に厚みがない。いわば経験をデジタル記録するわけだが、そうすると当然「データの改ざん」や「データの捏造」といった問題が生じてくることは容易に想像がつく。それをあたかも大事のように描写されても読み手としては白けるばかり。また、主人公の母親と「会長」の関係についても、本来ならば「驚愕の事実」であるはずなのに、演出不足からそれほどの驚きを感じることはできなかった。そこまで期待するなと言われればそれまでだが、この手の小説はまさにそこが生命線であると思うので、物足りなさが残ってしまった。 情報化社会の怖さを考えさせられる
服部真澄の新刊本。養老孟司と佐藤優という面白い取り合わせで帯に書評を書いていたのでつい買ってしまった。彼女にしては珍しくSFチックな小説だが、近い将来に実現しそうなテーマを描いている。電子記憶装置がどんどん小型化・大容量化し、眉間に付けたアクセサリーのような小さなカメラで人の一生分のデータを楽々と記憶できてしまう装置が開発されたというところからストーリーが始まる。その録り貯めた映像を誰がどのように使うのか、膨大なデータをどのように処理するのか、情報の偽造をどのように判断するのか等々、現在でも起こっている情報に関する課題が未来になると更に大きくなるという筆者の問題意識が裏側に透けるようにスピーディーに展開していく。なかなか深い内容であり、色々と想像を巡らせながら読了した。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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