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愛に関する十二章の商品レビュー やさしく書かれた言葉の、背後に横たわるもの
平易に伝える言葉を学ぶのに、五木氏の文章はひじょうに参考になります。ベストセラー作家をこんな風に評するのも妙かもしれない。あまりにもサラリと書かれるために返って敬遠しそうになるのですが、その文章は何重もの背景と共にあるものです。 愛を求めてさまよえるあなたへ
愛って何?私は物心ついたころから模索してきた。はっきり言って人間はエゴのかたまり、愛といっても実はエゴイスティックな情熱や感情である場合が多いだろう。そして本来、愛とは西洋においてのキリスト教の無償の愛のことをさすわけで、日本に本来ある概念ではない。五木氏はそのことを十分熟知しながら、奔放な情熱や感情を肯定しつつ、優しく愛について語りかけている。氏の愛に対する考察は日本文学界の重鎮としての長いキャリアと豊富な人生経験に裏打ちされ、たんなる恋愛論とは一線を画している。彼のたどりついた愛のありかた、ポリネシアンセックスは現代の物質中心主義、男性中心主義へのアンチテーゼといえよう。私はそれが人間における性愛の問題の重要さを描いた「チャタレー夫人の恋人」同様、とても美しいと思う。 読み易い文章。10代にもお薦め。
「愛」と「性」と「幸福」。生きていく道中で出会う、人間の根源的問題の五木流探求書。読み易い文章で綴られ、ちょっとした漢字にもこまごまとルビをふる丁寧さ。これなら愛を模索し始めた10代の人たちにも、わりあいきちんと伝わるのでは?という気がしました。しかし、もちろんこれは精神の成熟を願う大人ための本。重厚なテーマを真正面からとらえ、しかも静かに優しく説いていきます。自己愛・同性愛・異性愛・モノへの愛着などなど、さまざまな愛を語り、終盤には「人はなぜセックスをするのか?」という項目も。サラサラ読めて、興味は尽きない1冊だと思います。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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