こんなに違うとは。
私の勝手な勘ぐりですが、今作は和香さんの清純な面を表現しようとしたのではないかと思います。最近の写真集で顕著な、しっとり、ねっとりとした肌の質感は今作ではあまり感じられません。ですから今の和香さんのフェティッシュな面に魅力を感じてらっしゃる方は面食らうかもしれません。 今の和香さんがマリリン・モンローならば、今作はオードリー・ヘップバーン。極端ですがそんな感じです。
★3.5ですね(^^;
何を隠そうファースト写真集であることは確かです。
学研から、ということで、ボムの延長っぽいかなと思ってはいたんですが。
表紙の裏の見開きのメイキング写真が一番おもしろかった、とか言ったら怒られそうですが。
中にはもちろん、いい表情のものやセクシーなものもあります。和香さんの特徴はよくつかまれているとは思うんですが、やはりモノクロページの捉え方で評価が変わるかなと思いますね。
でも、買って『損した!』とは全然思いませんでしたよ。
いつも見られている
確かに3分の1ほどモノクロがあり、エルンスト・ルビッチのような効果は出てはいないといえよう。しかし、我々がすべてのカラーの写真を体験するのにはまだ早すぎる。そう、焦らなくてもよい。次の時代は突然に訪れるべきではないのだ。ゆっくりと。表紙を開く。そうすると沢山の小さなオフカットを目にすることが出来る。そのちいさなひとつひとつのそれらはその後の1ページすべてを使ったアップの写真に負けているものではない。だからといってそれが劣っているということでは全くない。なぜならそれを直視することができないのだから。まだそれを我々が「見つめる」には免疫が必要である。それらが小さなカット群であった。 それから時間が経ち、やっとそれを直視できるようになった時、彼女を見ていたと思っていた自分が、実は、彼女に凝視されていることに気がつくことになる。二つの胸。二つの唇。そして、二つの目。私だけを今、見つめている、私だけを。この体験は、すべてのことが許され治癒してしまう。ある種の宗教的体験と等しい。
今、時代や、場所を越えて、「イコン」が現れた。それは、井上和香。
モデルに免じて
モデルは素晴らしいが、写真集の構成がどうかと思います。
半分近くをモノクロのページが占めており、せっかくの井上和香さんの美貌と姿態が活かされていないなと感じました。よりアーティスティックなものを目指したのかも知れないから、簡単に「これはダメ」と断じることはしませんが、私としては、もっと井上和香さんを「天然色」で見たかったという感想です。
人にはお勧めできないです。