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「ダ・ヴィンチ・コード」の謎と真実 (GAKKEN MOOK―ヴィジュアル版謎シリーズ)の商品レビュー グノーシス主義はドケティズムのはずだが・・・
イエス・キリストが単なる人間にすぎなかったのか、それとも、神性を備えていたのか、どちらを選ぶのかは各人の信仰の問題であって、信仰の自由が許される国においては、両者ともども尊重されるべきであろう。しかしながら、イエス・キリストが単なる人間にすぎない(し、かつ子どもまでいたのでは)という主張(仮説?)のまわりに、グノーシス主義やナグ・ハマディ文書をちらつかせるのは、賢い選択だとは言えないだろう。なぜなら、グノーシス主義者は、ドケティズム、すなわち、キリストの人間的生は仮象であるとする立場を取っていたからだ(広辞苑にさえこのことは載っている)。グノーシス主義者にとっては、この世界は悪であり、肉体は憎むべきものであった。イエス・キリストが人間で、しかも誰かと結婚しており、子どもまで残していたというストーリーに最も困惑するのは、ナグ・ハマディ文書を書き、それらを読んでいた人々だろう。彼らにとって、子どもを産むということは、卑しき肉体の再生産にしかすぎなかったはずである。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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