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美について (講談社現代新書 324)の商品レビュー 何だか評判がいいようですが
私はこの本を読んで美学などというものには近づきたくないなと思いました。異なる意見として書いておきます。明らかにまちがっているのは、「東洋と西洋においては、芸術や美についての理念がまったく歴史的には逆の展開を同時に行なってきた」ことを説く90ページから94ページのあたりです。中国の絵画が唐や宋の時代にどれほど徹底した写実主義を実現したかという事実をを無視して、ただ観念的に東洋と西洋を対比した無意味な議論ですね。 美学をやるなら読んでおいて当然の一冊。
大学紛争直後の1973年の本。簡素な本だが、なぜ今道が思想的に大物だったのか、あらためてわかる。しかし、本としての字組がひどい(句読点が無意味に二分詰めで、節の行間もない。)そのうえ、この人、まともに句点を打たない。だから、長文になると主語と述語の対応が怪しくなる。 美の形而上学
この本はそんなにやさしい本ではない。 『名著』
東京大学名誉教授にして哲学美学比較研究国際センター所長でもある著者は、日本の美学研究の第一人者である。このような略歴を持つ著者が届けてくれる「名著」が本作である。ここで注意しておきたい点は、本作が「美の形而上学」であることだ。つまり、「絵画の美」、「音楽の美」といった個々別々の「美」に対する考察ではなく、「美そのものとは何か」という考察であることだ。(この問題意識を見出すために『ヒッピアス(大)』プラトン著が良いと思われる) 目から鱗
音楽が好きで、楽しんで来たが、60歳を過ぎると若いときのように闇雲にのめり込めなくなってきた。同時に、自動車の騒音もモーツアルトのシンフォニーも物理的には共に空気の振動にすぎないのに、前者はうるさく後者は心地よい。何がこの違いを生じさせているのかなどという問題意識が生じて来た。これはもしかすると「美学」という学問に関係するかもと思いこの本を読んで見る気になった。読んでみて、楽しかった。音楽の楽しみ方というか、芸術一般に対する認識が変わった。美学などに関心がでるなどとは夢にも思っていなかったのに、である。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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