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「美少女」の現代史 (講談社現代新書)の商品レビュー ん?
1970−80年代の漫画・アニメ史としてはいいのだが、宮台真司・フロイト的に、説明が巧すぎて胡散臭い。ルパンがクラリスを抱きしめるのを禁欲するのはそれ自体が物語のお約束でしょう。ルパンがクラリスと結婚するわけにいかないんだから。女の子の内面を分かってあげたい→分かってあげている自分は偉い、という展開も、いかにも80年代フェミニズムである。 前時代的視線による男性論
「思春期以上の人間に向けられた多くのキャラクターたちは、性的な意味を ヒロイン像
マンガやアニメの世界の美少女像の変遷が書かれている本で、とても面白い本でした。マンガやアニメの裏話にも詳しくなれる本です。ところどころに、マンガの美少女の絵が掲載されていて、楽しいです。また、男性の存在意義についても考察されていて、とても面白い内容の本でした。オタクの心理を理解するのにも良い本かもしれません。 シンプルながら綿密、シンプルにして明解
哲学的な能書きを垂れれば、戦後、そして安保後というニーチェ的な神の死(絶対的な価値観の終焉)を経て、女に愛されることでしか生きる根拠を見つけられなくなった男と、サルトルの言う視線を逆手に利用して世界へアンガージュマンする女たち、などとも語れるところを、そういう難しい話抜きで、実例のみで論じた本。一つの説として、とてもわかりやすい。行き着くところは、カオナシの箱男だ。周辺でもいろいろ話はあるだろうが、本筋をはっきりさせるために、枝葉はばっさり落としてある。元編集だけあって、物書きとしていさぎよいぞ。 男性の生きにくさ
1961年生まれの元『少年キャプテン』編集長が、「美少女」(最初から思春期以上の人間を対象に作られ、異性として魅力の感じられる架空のキャラクター)イメージのあり方を手がかりに、主に男性の視点からの萌え(20頁)の歴史を論じた、2004年刊行の本。キャラ萌えの起源は一応1972〜73年頃(アイドルの登場と同時期)に見られ、女性が先行していたが、やがてアニメブームを契機にして1980年前後に男性側にも波及する(ラブコメ・ロリコンブーム。少年サンデー中心)。マニア向け情報メディアの創刊とも相俟って、この頃ジャンルの壁を越えたオタク的空間が成立し、美少女はその融合のシンボルの一つとして普及してゆく。美少女は、追求すべき価値や目標を失った男性に、日常的な恋愛物語の中で存在根拠を与えてくれる、傷つきやすい内面を想定された(エッチ漫画との差異)絶対的・非性的な存在として描かれ、時代の閉塞状況の中で、戯れ経由で本気を追求するパロディと並行して流行した。それらはメカ&美少女アニメ(戦い始める少女と戦いから撤退していく少年のイメージが主流。アイドル・女子高生・ジュニア小説・村上春樹ブームと連動)を経た後、1990年代以降こうした屈折を経ずにベタに表現の一手段として普及する。同時期に美少女フィギュアの発展とあわせて、立体表現への志向が強まり、写実的な性的身体を持った漫画的な顔の内面的な美少女キャラが一般化する(グラビアアイドルと連動)。また女性による美少女表現や、パソコンの普及といった新たな事態も見られ、特にギャルゲーはそのインタラクティブ性ゆえにバーチャルかつ唯我的な(自分の責任は回避=透明化した上で、一方的・暴力的に視線を投げかける)実存体験を可能にし、現在その倫理性が問われている。本書は美少女表現史を通じて男性の生きにくさを抉り出した男性論でもある。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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