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うつ病をなおす (講談社現代新書)

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うつ病をなおす (講談社現代新書)の商品レビュー

1.0 本当にうつ病は治るのか…
うつ病を治すという題名だが本に書かれているような治療を受けて本当に完治できるのか疑問。

医者のいう通に治療を受けているにもかかわらず、世の中には何年も何十年も完治せずに通院し続けている人がたくさんいる。

うつ病については

「うつを克服する最善の方法」著者: 生田哲や

「医者が心の病に無力なワケ」 著者 船瀬俊介

の方が役立つ情報がたくさんある。

精神医療産業にのせられて薬漬けにならないように気をつけたい。

5.0 精神科の先生に進められて読みました。
精神科の先生に進められて読みました。うつは健康な人でも陥る状態ですが、どこからが病気となるのか、どういうときにお医者さんに行った方がよいかといったことが分かっていれば多少の安心が得られると思います。本書は、お医者さんが進めてくれただけあって、とても分かりやすくうつを理解するのに大いに役立ちました。まず、うつ病とは何か?ということが書かれています。そして治療法にはどのようなものがあるか。さらに何故、うつ病にかかるのか?といった順序で構成されています。ひと言でうつといっても自覚する際にはいろんな症状で現われてきますし、その原因も様々です。今の世の中、ある日突然家族の誰かが打つになる可能性は高まっています。うつへの理解は健康の方にも必要だと思います。
4.0 イメージがつかみ易い
実例をもとに具体的な症例が書いてあるため
具体的なイメージをつかみながら読み進められる。

磁気刺激療法や治療のアルゴリズムにも言及してあり、この本より4年前に
発刊された大野裕『「うつ」を治す』の少し先を行っている印象。

著者オリジナルの『うつ病自己診断テスト』もあり、第七章では、
十分に解明されてないうつ病発症のメカニズムについて遺伝子と
性格の視点から著者独自の仮説を立てている点は興味深い。

抑うつで心療内科に通っていた私であるが、実体験的に「まさにそれ」
と思わされたのが、『ぐるぐる思考』の図。

やるしかない→やれない→仕事がたまる
→つらい→自分はダメな人間だ→でも、やるしかない
→やっぱりやれない→さらに仕事がたまる→さらにつらい…

といった悪循環にどっぷりハマってる状態。追い詰められると
その悪循環から脱出するために自殺を考え出すこともある。

こういった自殺願望は、「希死念慮」といわれるうつ病患者のほとんどに
見られる"症状"らしいので、うつ病の人、抑うつの人、うつ気味の人は
それを自覚して、早まらないよう願いたい。

また、うつ病になりやすい性格として
本書では、生まじめ、几帳面、神経質、完全主義
といったものが挙げられている。ここからは私の持論なので
軽く読み流して頂ければ幸いだが、うつ病患者は、いわゆる「真面目」
な性格なため、何でも100%か或いはそれ以上の力を注ごうとして
潰れる人が多いように思う。(私や私の友人、自殺した知人もそうだった。)

全てを100%の力でやり切るなど土台無理な話である。
だから、全部完璧にやろうとせず、6〜7割(もっと低くてもよい)
の力で「適当」に臨むくらいで丁度いいように思う。

真面目なのは決して悪いことではない。だが、必要以上に気負ったり、
深刻に考えたりするとかかえきれないストレスやプレッシャーに押し潰される。
背負わず、気負わず、気楽に、気楽に。
4.0 治療の方針などは参考になる
登場人物は仮名と書いてあるが、
典型的な鬱症状を経験した「嬉野内子さん」「宇都宮春夫さん」に始まり、
双極性障害の症例の「今野弥郎さん」、
典型的なメランコリー親和型性格の「石野勉さん」「小松多代さん」
不登校の「矢田学子さん」とだんだん投げやりになっていく…。

最近鬱ブームなのか、本屋に行くとその手の本が多いが、
大うつ病(Major depression)を扱ってるものがほとんどで、
軽症うつ(Minor depression)や仮面うつ病(Masked depression)
が特殊な症例として扱われているものが多い気がする。
治療アルゴリズムの表などは参考になった。
著者の学説は今ひとつ共感しづらいが、
物事の重み付けが困難になるという説はなんとなく納得できるような気がした。
4.0 うつの原因に対する仮説が興味深い
本書の構成は、
1・うつ病の種類における症状と特徴、2・症状ごとの治療法、3・うつの原因についての仮説
と大きく3つに分かれている。
特に3はとても興味深い内容であった。

筆者は、うつ病には遺伝子が大きく絡んでいる事は間違いないとし、
その遺伝子とは本来社会生活において有利に働く遺伝子という。
しかし、現代社会は旧来のルールを見失いつつあり、
この遺伝子が不利に働いている為、うつ病が増加しているのではないかというのだ。

この遺伝子を筆者は「物事を徹底的に全部やろうとする傾向」から「こだわり遺伝子」と呼ぶ。
このこだわり遺伝子によりもたらされる性格は
「生真面目さ、几帳面、凝り性、徹底してやる、しかも人に配慮する」である。

更にその「こだわり」を生み出す遺伝子の本質は「物事の重み付けが出来ない」
という機能上の欠陥ではないかという仮説だ。

私自身、過去にうつ状態になった経験があるが、
自分の性格の傾向は上記にぴったりとはまっている。
そして「ものごとの重み付けが出来ない」=「判断を誤った」事は、
言われてみれば日々の生活で多々思い当たる。

この仮説は目から鱗であった。

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