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鉄道ひとつばなし 2 (講談社現代新書)の商品レビュー 仮想敵への一方的害意は何とかならないのかな
例えば、郵便事業のあり方や郵政民営化について論じようとするとき、切手収集家向け雑誌の記事に大袈裟な表現や専門用語の濫用がみられるとか、一般向けに書かれていないとか指摘してみたところで、特に意味があるとは考えにくい。限られた人にしかわからない語彙というのは確かにあって、徂徠学が〜とか、丸山の本店・夜店論が〜とかは、原先生の本業方面に関心があれば知っていて当然だが、本書の読者一般に期待してよいのは、せいぜい本居宣長という名前を聞いたことがあるか否か辺りが限度であろう。紀要に小論文を載せる時と、出版社のPR誌に雑文を書く場合では、違う読者層を想定しておられるであろう先生は、「鉄道ダイヤ情報」や「鉄道ファン」といった趣味雑誌の読者、或いは「鉄道友の会」なる愛好会のメンバー(たかだか数千人ですよ)を念頭に置いて、これを「マニア」と一括りにし、「ハエ8編成」の意味が分からない僕ちゃんはこいつらとは違うもんねと仰るのだが、その自己規定は、永六輔のラジオ番組(関東ローカル)に出演した際に迂闊にもマニア扱いされてしまった学者先生の自尊心を回復するのに有効なのだろう。しきりに「文化」を礼賛するのは、工学や経営に疎いことの裏返しだろうか(大手私鉄の経営に関する歴史的考察を延々続けているのに、例えばJR東日本の連結経営の分析とか、機関投資家に対する説明責任についての想像力はまことに頼りない)。 鉄道ファンの酒飲み話(いい意味で)
新橋のガード下で繰り広げられていそうな、鉄道ファンの飲みトークといった風情。 鉄道から懐古する古きよき「昭和」
前文で著者が断っているように、鉄道情報を細かく開陳するような鉄ヲタさん向けの本ではなく、鉄道から近代や都市を考えるコラムが40ほど。しかし、鉄道といっても、鉄道文学や駅弁、駅そば、海外鉄道と内容は豊富だ。鉄道に関心があるという程度の人には、へえと感じさせる情報も多く、この種の人に一番向いているのではないかと思う。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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