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探究〈1〉 (講談社学術文庫)の商品レビュー これ面白い??
著者は定義する。「他者」とは対話不能な相手であり、つまり言語ゲーム <外部>の思考
この本は「外部」もしくは「他者」について書かれた本である。 他者の他者性をめぐる「命がけの飛躍」
柄谷は他者と《他者》を区別し、前者を自己との対称性に基づく他者、後者を自己との非対称性に基づく他者と定義する。柄谷によれば、内省から出発する従来の哲学は自己と他者の対称性を前提とする「話す‐聞く」モデルを暗黙のうちに採用しているが、そこで見出される他者は自己と同じ言語ゲームに属している他者であり、結局のところ他者はもうひとつの自己にすぎなくなる。その点で従来の哲学はモノローグ的な独我論におちいっている。 発見は喜びに繋がり、理解は支配に繋がる。
アカデミックな言葉から漏れ生づる、アツイ鼓動は何なんだろう…と思う。実際自分は柄谷をこの本でしかしらんのだけど、この他者論は忿懣やるせないようなアツイ情熱で隅から隅まで詰まっていて、両手で塞いでも今にも溢れ出しちゃいそうな、そんな印象を受ける。ほかのレビュアーさんが言うように、安易な人間関係HOWTO本よりよっぽどイカス、危機迫りゅ。 卓抜な解釈、キルケゴール再考を促す
著者の各思想家への解釈は良く言えばユニークだが往々にして牽強付会で且つ政治的で余り好きではないが、このデカルト論は日本の哲学解釈の中では白眉ではないかと思える。こう読まなくては、デカルトは必然的にお蔵入りになってしまう。著者は若い頃から文学の解釈では動物的な勘ともいえる鋭い指摘で並外れていたが、哲学の場でそれが改めて証明された感じだ。「他者」の問題よりも、自分としては、その裏側にある「単独者」の問題が非常に魅力的に感じた。もう一度キルケゴールをきちんと読めそうな気がしてきた。「他者」論は見事な指摘で、一瞬の「異質感」というあの感覚を指しているわけで、これを従来のコミュニケイション論や相互行為論に取り込んでしまっては実も蓋もない。しかし、現実の生活からいうと、むしろ著者の指摘は当たり前であって、あまり革命的な感じは無い。安穏と権威の中に居ると想定される一部の大学人にはショックかもしれないが、現場の人間は日々否が応でも「他者」に直面せざるを得ない。まさに毎日が、この商品は販売契約が成立して初めて100円なのだ、という「命がけの飛躍」の連続だ。「時代の診断」まで出来なくても、何がしか新しい視座を示すことが人文系の作品の優劣を示すとすれば、如上の理由から、本作品の線の細い点は否めないと思う。 本の最新売り上げランキング - トップ10
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