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九十九十九 (講談社ノベルス)

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九十九十九 (講談社ノベルス)の商品レビュー

5.0 人生と同じ
本作と比較すれば、『煙か土か食い物』も『暗闇の中で子供』もわかりやすく、物語の破綻ぶりも大したことはないし、『世界は密室でできている。』に至っては、「これがわからない奴は犬にでも食わせろ」と思わせるほどヌルかった、と言えるだろう。しかし『阿修羅ガール』も含めて、本作を発表するまでにそれらの作品を出したことは、舞城王太郎にとって重要な下準備だったはずだ(と言ってもJDCトリビュートという企画がなければ舞城自身この作品を書く機会はなかったのだろうけど)。とにかく舞城作品を全く未読という方にはお薦めできない。『煙』も『暗闇』も十分に派手だったが、本作はそれらよりもっとずっと派手だからだ。加えてわかりづらい。舞城が本作を書くにあたって清涼院流水とは別に、ある意味で最大の参照点としたであろう竹本健治の『匣の中の失楽』よりは格段にわかりやすいが、それでも舞城作品の中では異色作だし、わかりづらい。大衆受けする作品ではない。だが『煙』『暗闇』『世界』を出して本作を出した舞城の作家としての態度は、かなり誠実なものだと思う。ほとんどの作家は「通俗的」か「革新的」か「普遍的」か、そのどれか1点に特化した作品しか書けない。「わかりやすい」だけか「奇をてらっている」だけか「古臭い」だけ。舞城の『煙』『暗闇』『世界』はそれら3点を満たした、本当の意味でタフな作品だ。だから本作のように多少「奇をてらった」感のある作品を書いた舞城には、他の作家になら抱くであろう「どうせそういう作品しか書けないんでしょ?」という思いは湧かない。俗な小説しか書かない作家、奇をてらった小説しか書かない作家、保守的な小説しか書かない作家、みんな怠慢だ。でも舞城は違う。『九十九十九』には終わりがある。でも、終わらない。本当に楽しくて、幸せで、最高な日でも、時間は止まらないし、明日はやってくる。終わりなんてない。人生と同じように。
3.0 意味判らせてやんねー世
ってことなんでしょうか。
作中に登場する台詞を使うならば。

兎にも角にも、メタ小説ということなんでしょうが、
一話で書かれたことが二話で覆され二話の話が三話ではと・・・。
複雑な入れ子構造になってます。
読者の頭を混乱させることが目的ならばその意図は成功しています。
小説という形式をぶち壊す作品であると思います。

あと話はイマイチ理解できなくても、
「にゃるあ〜ん」や「大爆笑カレー」なんて言葉が
ほんの少しは笑わせてくれます。
ただ人に勧められるような小説ではありません。
3.0 メタメタメタ・・・
清涼院流水の作品について全く予備知識が無かったのですが、
十分に楽しむことができました。

とにかくスピーディー。
立ち止まって考えてるような読者は救ってはくれない。
解る奴だけ解ってくれ、とでも言いたげである。
この疾走感がたまらない。

メタ初体験の私には少々きついところもありましたが、
逆にメタに興味が湧いてきました。
3.0 ほうな〜♪^^
とりあえずつかみはバッチリです。一話目の「ほうな〜♪」には笑ってしまいました。('-,_ω-`)プッ
で、それからがきつい。よく分からないまま物語が進行していくから頭ん中ごちゃごちゃです。理解できません。いや、これは理解しようとしてはいけないのか。今こそ「考えるんじゃない!感じるんだ!」ですよ。('-,_ω-`)プッ

概略を説明すると、一話→二話→三話って話が続いていくんですけど、たとえば一話が終わって二話に入ると、二話の中では一話の内容が小説内の内容になっているんです。つまり一話の中では実際に起こったかのように見えたことが二話の中では完全に物語の中のお話ってことで落ち着いている。こんな感じで話が進みます。三話の後に五話が来たりとよく分からない設定になっております。('-,_ω-`)プッ

んー、評価に困るんですよね、こういう小説。だけどまぁ嫌いにはなれないかな。
4.0 数ある舞城作品の中でも怪作。
清涼院流水のJDCシリーズにトリビュートした怪作。目次を見た瞬間に「え?」と思った。第一話・第二話・第三話・第五話・第四話・第七話・第六話と並んでいたからだ。読むにつれて第一話は第二話に包まれ、第二話は第三話に包まれる入れ子構造になっているのだと気付く。しかしそれから更に空間や時間が凌駕され複雑になって行く。
この章の話が次の章ではどのように解析されているのか、なんて思いながら(あるいは、この章はこんな風に解析されていたな、なんて思いながら)読むのが楽しくて、あっという間に読めた。
最後である第六話、主人公の決断で締めくくるラストも好ましく思えた。
ちょっと変わった話が好きなひとにはイチオシです。

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