次の謎は・・・
本書はQEDシリーズの第7弾にあたる。
本シリーズの最大の魅力は、通説と思われている事柄に、全く別の視点から光を当てる事により、あっと驚くような新説を生み出す所にあると思う。
もちろん、推理小説の体裁を取っているので、作中に起こった殺人事件の謎も解明されるので、読者にとっては一挙両得なのである。中でも本書は、幕末の英雄坂本龍馬が一体誰に何故殺されたのか?という謎を扱っている。正直、私は龍馬に関心を持っていなかったので、最初は読む気がしなかったのだが、読んでみると龍馬が誰に何故殺されたのか?という謎がすごく気になって、一気に最後まで読んでしまった。歴史にあまり興味のない方にも分かりやすく説明されているので、歴史入門書(幕末)としてもなかなか良いのではないかと思う。
また、本シリーズの主要人物であるタタルと奈々の微妙な関係もまた気になるところで、これからの作品が待ち遠しくなること請け合いです。
怪しい推理に酔ってみませんか。
薬剤師・棚旗奈々は日本薬剤師会主催の学術大会に出席するために、幕末フリークの妹・沙織と高知へと向かう。
そこで、大学時代の後輩・全家美鳥に桑原崇と相談に乗って欲しいと頼まれ、蝶ヶ谷村へやってきたのだが、嵐による土砂崩れで村に閉じ込められてしまう。そんな中で、起こる殺人と自殺。そして、竜馬暗殺の黒幕を記した手紙の存在。博覧強記の薬剤師・桑原崇が、村を襲う悲劇と竜馬暗殺の謎を解き明かす。
坂本竜馬って、実はあんまりよく知らなかったんです。それどころか、実は、あまり好きでもありませんでした。
何故かと聞かれると、ただの食わず嫌いのようなものだったのですが。でも、これを読んで、なるほど坂本竜馬が魅力ある人物であったこと、その死に関して、謎が多く残されていることなどがよくわまりました。
「竜馬暗殺」を読む前に、このシリーズの他の作品は読んでおいた方がいいかも。一部、その内容を知っていることを前提として書かれている部分があるので。もしくは、予習のつもりでもう一度、他の作品を読んでおくのもいいかもしれません。
歴史がわからなくても楽しんで理解することが出来るし、歴史を知っていても充分楽しめます。