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面白いんだけど評価し辛い作家ですね。 まず、シリーズ前作の「天帝のはしたなき果実」と同じく独特の世界が広がっているので、好き嫌いはあるだろうなと思います。ハマッてしまえば抜け出せません。 今回は豪華寝台特急での殺人劇が繰り広げられますが、このへんはかなり楽しく読めました。なかなか探偵小説してます。登場人物もみんな面白い。過剰なルビや衒学趣味はあいかわらず豊富ですが、これこそがまほろだ、という気がして私は好きです。 ですが終盤になり探偵小説は突如、陰謀策略超自然的冒険小説風味(SF設定付き)、になったりします。もはや殺人劇なんてどーでもよくねー?的な気分にもなります。 これはこれで面白いんだけど、なんだかごちゃごちゃしてる感は拭えませんね。どうせなら、探偵小説のまま終わって欲しかったなぁとも思いました。(人外のちからとかちょっと余計な感じもします。せめて普通の人間にして) もしかして西尾維新みたいにどんどんミステリィから離れていくのでしょうか。それも面白いですけどね。 「天帝のはしたなき果実」を読んで拒否反応を示さなかった方は読んで損はないと思います。 ちなみに「果実」を先に読んでおいたほうがいいでしょう。たぶん。 以上、終幕。御清聴有り難うございました。
感想を一言で言えば、「ぐちゃぐちゃな話」。 まず話の本筋から離れた話が多すぎて、事態が動き始めるまで200ページ以上かかる。時間空間が制限されたタイプのミステリ作品としてはこれは明らかに遅め、というか冗長である。 いろいろな要素が詰め込まれており、衒学趣味と言えば聞こえは良いかもしれないが、話を闇鍋状態にしているだけとしか思えない。 キャラクターの面妖な性格付けは殆どが興醒めに終わっているし、やたら横文字のルビが多用されるのは目がチカチカして鬱陶しい(作者のかっこつけに付き合わされる読者は迷惑)。 そして極め付けがただただ荒漠なだけのラスト。後味をさらに悪くしてくれる。 謎解きそのものの質は良いので1点オマケしたが、それ以外は★1つのみ。