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柳生非情剣 (講談社文庫)の商品レビュー 三兄弟の確執。
30歳の頃に読んだ本。十兵衛・友矩・宗冬の柳生三兄弟の 黄昏のはかなさ
"黄昏が降りて来ている。 異形集団“柳生一族”の魅力
「柳生非情剣」があらかじめ連作として書かれたものではなかったことが、山口昌男の解説を読むとわかる。それにしてはこの短編集、まるでそれ自体が柳生一族であるかのような、全体としてのまとまりを持っている。「個」としても際立ち、“柳生”という「組織」としても明らかにひとつの形を成している。各短編ごとに、主であった柳生宗冬が脇となり、脇であった十兵衛が主となる。常に誰かが総帥なのではなく、時と場合に応じて、また見る立場によって主役は入れ替わる。しかしながら、それは“柳生一族”であるという一点において変わりはない。隆慶一郎だけではなく、多くの時代小説の書き手が、そして読者が「柳生一族」に惹かれるのは、山口昌男の言葉を借りれば、それが異形の者たちの集団であるという点だろう。戦いで睾丸を無くし悟りの境地に達した柳生兵助の凄絶、能に溺れ剣も二流と卑下した宗冬のその実一族に恐れられた凡庸ゆえの手強さ、片端となり実父と妻の密通に耐えつつ異形の剣を編み出した新次郎の精神の強靭さ...中でも家光との愛に生きた柳生左門友矩は、愛に生きたが故、飛びぬけた剣の才を持ちながら儚い生涯を終える。しっかし、美貌の剣士左門、どうしても左門豊作がそのイメージの邪魔をする。これって名前の罪だろう。 これ一冊で柳生はOK
”これ一冊で柳生はOK”と言いたいほどの密度の濃さ。 柳生をテーマにした小品集
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