それでもポルトガルに行きたくなる
ポルトガルのロカ岬の記念碑に刻まれた言葉、
「ここに地終わり海始まる」
と、登場人物たちの更生(はじまり)を照らし合わせた物語。 男は、やっぱ、何にも知らない純粋な女が好きなんなぁ。そして女はやっぱ、ちょっと駄目なかっこいい男に惚れるんだなぁ。やっぱそうなんだよなぁ。という物語だけど、それなりに、そこにたどり着く人々の気持ちが丁寧に描かれているので、共感できる。
そして恋はタイミングである。お互いの気持ちが、同じように盛り上がるときを逃してはならないのだ!
それにしても、男はやっぱ、何にも知らない純粋な女が・・・ああ、そうなんだなぁ。
それにしても、ポルトガルの良さは、別に全然描かれていない物語である。
心が洗われる作品でした。
あまり本を読まない方にも、読書をよくする方にもオススメの作品です。まず、ストーリーがとても綺麗で面白い。
ある意味ではおとぎ話のような話なのに、それでいて奇妙な現実感があって無理がない。
だから読んでいても飽きないし、
わかりやすい文章ですんなりと作品の世界に入っていけます。
また、読んだ後とても爽やかで新鮮な気持ちになれます。
主人公の志穂子の清純さと、
それに運命的に導かれていく他の登場人物たちの姿は
青春そのものであり、
宮本氏の作品『青が散る』で描かれていた若い青春とはまた違った、
「やや大人な」青春を味わうことができます。
若い男女の心情を描く新しい?宮本作風の傑作
まだ上巻しか読んでませんが、面白いの一言です。宮本輝にしては、若い男女の両面から攻める構成ですが、その
感性が新鮮で、「山本文緒」の作品を彷彿させるような読みや
すい作品です。
表題と表紙のデザインも良い!
筆者も岬へ行ったのでしょうか?
はやく続きが読みたいです!
新しい始まりに向かって背中を押されてる気がするから。
”ここに地終わり 海始まる”
男女を超えて誰もがこのフレーズに引きつけられてしまうと思う。
私もその一人だった。
物語の中でこのフレーズを使った葉書の文章の巧みさに私は圧倒され、
そしてその葉書によってさまざまな人間ドラマが展開されていくことに
興奮を覚えた。たった一つの印象的なフレーズが孕むその意味はとても奥深く、
それは主人公志穂子のみならず、
読者の心をも動かす力を持っていると思う。
”なにかの終わりは、新しい何かの始まり”と作者からの強いメッセージを感じ、前向きな姿勢になれる一冊だと思う。