元ネタが分かれば大変面白い歴史改作小説
このお話は、世界三大宗教をベースにした歴史改作小説として面白いお話です。その中でも、この上巻では世界三大宗教の開祖の一生と、宗教内部での異端と正統との対立について、そして布教活動の有様についてのお話を扱っています。 そして世界史の知識を持ってる方ならば、この本が本当のところで言いたいメッセージを面白おかしく読み解いていく事が出来るでしょう。まぁ、モデルとされた宗教の信者の方には顰蹙ものかもしれませんが。
さすがだ清水、そこまでやるか
はや20年以上清水ワールドにどっぷりはまっているけれど、これは”してやられた”&”待ってました!”の内容です。 世界の宗教を敵に回し、いや真面目に理解していてこそのパロディに”ありえる””そうだった かもね”と感心しきり…つくづく清水義範の知識の深さと柔軟性にうなってしまう。羅布教に破麻大師が現れたり、”おいおい、乗り過ぎ”と清水フリークなら大歓迎の恒例のおふざけがそこここに散りばめられていて、場所をはばからず吹き出してしまうのです。そして何より登場する教祖に次第に惹かれていってしまうのは清水マジックなのでしょうか。
世界三大宗教に詳しい人もそうでない人も、清水フリークもそうでない人も、それぞれ違った角度から楽しめる作品です。